大阪教育大学と富士フイルムシステムサービスは12月10日、ICT活用による学校・教育現場の課題解決に向けて、包括連携協定を締結した。
本協定は、教育現場が直面する多様な課題の解決を図るとともに、SDGs や日本政府が提唱する超スマート社会に対応した学校・教育現場の実現に寄与することを目的としている。①研究プロジェクトの共同推進②先端技術を活用した教育環境の整備③地域の活性化などで連携する。

(左から)大阪教育大学 岡本幾子学長、富士フイルムシステムサービス 高村勲社長
富士フイルムシステムサービスは、教育実習における記録から評価までの一連のプロセスを効率化する「教育実習支援システム」を2025年6月より提供している。本システムの提供を通じて、学生と指導教員の負担を軽減し、実習を通じた学生の学習効果の向上に貢献してきた実績と知見を活かし、大阪教育大学と教育・研究等の分野で連携を進める。
今後、本協定の活動の一環として、「教育実習支援システム」に蓄積される各種データの分析・活用に関する共同研究が検討されている。学生による実習記録や、養成校の指導教員・実習先の指導教員によるコメントや評価などのデータを分析し、学生の学習状況や強み・弱みを可視化する機能や、データにもとづく基準を定め教員による評価を支援する機能の実現を目指す。さらに、教育実習カリキュラムの改善への活用可能性も検証し、教育の質向上に寄与していく考えだ。