山形市は12月23日、高校生にAIを学ぶ機会を提供する「やまがたAI部」の活動資金を募るガバメントクラウドファンディングを開始した。期間は2026年2月28日までで、目標金額は400万円。
やまがたAI部、県内の企業・教育機関・自治体がコンソーシアムを構成し、AI教育を通じたデジタル人材育成プロジェクト。2020年8月に活動を開始し、山形県内をはじめとした多くの高校生が参加しており、AIに関する先進技術やデータサイエンスを学ぶ機会を提供している。
今回、やまがたAI部が開催する「AI甲子園 in やまがた」において、AIの最先端現場での体験や研修の機会を提供したいという想いから、本プロジェクトを実施することとなった。寄附金は、成績優秀校へ副賞を贈る際の補助金として活用する。なお、本プロジェクトに返礼品はない。

「AI甲子園 in やまがた」は、2021年より「やまがたAI部」が開催している、高校生がAI技術に関する学習の成果を発表し競い合う場。競技テーマと探求テーマの2つの分野で高校生たちが競い合う。
競技テーマでは、画像認識の精度を向上させる競技として、将棋の局面を読み取り、盤上と駒台上の駒数を数えて精度を競う。探求テーマでは、各校が自由に課題を設定し、身近な問題にAIを取り入れることで、課題解決を図るアイデアを発表する。
昨年度の大会では、山形の高校生だけでなく県外や台湾からの参加もあり、高校生がAIを活用した課題解決に果敢に挑戦し、非常に高い水準の発表が行われた。
継続的な赤字となっている学校内の食堂の売上向上を目的に、販売データなどを分析し、売れると予測されるメニューを提案した。その結果、実験期間に1日の売上が過去最高を記録するなど、具体的な成果を得られた。