Rejouiは5月27日、広島県教育委員会の委託を受け、県内すべての高等学校で活用可能な「データサイエンス学習教材」を開発したと発表。本事業は、2025年度高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)における域内横断的な取組の一環として実施されたもの。2026年度より、県内の各高校で順次活用される予定だ。
教材は、動画学習を中心に、データサイエンスの基礎を習得する演習教材と、自ら考え課題解決に取り組む探究教材で構成されている。宮島観光やスポーツに関するデータなど、広島ならではの題材を用いることで、生徒が「自分ごと」として捉えながら学べる内容を目指た。また、教員向けに指導の要点やつまずきやすいポイントを整理した解説資料を付属。初級から上級まで難易度を選択できるため、各校の実情に応じて無理なく活用できる教材とした。

本教材は、「県内のすべての高校で共通して活用できること」「苦手意識がある生徒でも無理なく学べること」「教員が安心して授業を実施できること」の三点を前提に開発した。生徒の学習進度に合わせて演習の難易度(初級・中級・上級)を柔軟に調整でき、各校の多様な環境に応じて取り入れられる設計となっている。
全8回の演習教材と、自らテーマを決めてレポート発表までを行う全4回の探究教材の二段階構成を採用。探究教材では、課題解決のフレームワークに沿って、自ら仮説を立て、データを検証して結論を導き出す実践的なプロセスを重視している。

教材の全体構成
宮島観光や若者のスポーツに関するデータといった、広島で暮らす生徒になじみ深いテーマを入り口にすることで、データサイエンスを自分ごととして捉えやすくなる。自分の街の出来事をデータで読み解く経験を通じて、地域や社会の課題解決に取り組む意識を自然と育むことがねらいとなっている。
新しいカリキュラムを教育現場に定着させるためには、教員が自信を持って教えられる環境づくりが不可欠だ。そこで本教材では、生徒向け教材に加えて、担当科目が異なる教員でも円滑に授業を進行できるよう、▽授業の準備手順や生徒の評価観点を体系的に整理した「指導者向けマニュアル」▽実際の進行ペースや、生徒への問いかけのイメージが具体的に掴める「模擬授業動画」▽専門的な内容も迷わず分かりやすく説明できる授業進行のための台本を提供する。
これらのサポート体制により、教員の準備負担を軽減。あらかじめ指導のポイントを明確にすることで、教員が生徒一人ひとりの学びにしっかりと寄り添える仕組みを整えた。
今回の広島県教育委員会との取組は、地域特性を活かした教材開発と、教員の授業づくりを支える仕組みを整備したモデルケースとなる。今後同社では、この取組を基に各地域の特性を活かしたデータサイエンス教育の展開を進めるとしている。