日本工業大学はこのほど、同学のスマート農業センターの研究フィールドとして、新たな研究・実証プラットフォーム「極地ハウス・フィールド」の第1号施設を整備し、運用を開始した。施工および普及パートナーとして明和土木興業がプロジェクトに参画している。

極地ハウス・フィールドは、研究・教育・実証を目的とした新しい空間プラットフォーム。特許出願中の独自構造システム「極構造」を採用し、超軽量でありながら10メートルスパンの柱がない大空間を構築できるのが最大の特徴だ。今回設置された施設は10メートル×10メートル×10メートルの立方体空間で、ドローンやロボットといった先端技術を屋内かつ安全に実証実験できる環境を提供する。
スマート農業センターでは、人手不足や高齢化といった農業分野の社会課題解決に向け、受粉ドローンや自律走行ロボット、AI栽培環境制御などの次世代農業技術の研究を進めている。同施設では、ドローンの飛行試験や自律制御システムの検証が行われており、今後はGPSに依存しない自己位置推定技術の研究も予定している。
これは、将来の月面や火星などの極限環境における「宇宙農業」への応用を見据えた取組でもある。7月8日には同学において、施設お披露目も兼ねた研究交流会が開催され、多くの大学・企業・自治体関係者が未来の技術への理解を深めた。