山形県立酒田西高等学校(酒田市)で6月10日、校長や教頭を含む全教員35人を対象とした研修会が開かれた。教育機関向けの非認知能力測定ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」を活用し、教員自らの資質や行動特性を可視化した上で相互にフィードバックを実施。数値化しにくい能力の理解を深め、生徒の個性に寄り添った指導や校内での共通言語化を目指す。公立校の全教員が同ツールを受検して研修を行う事例は東北地方で初となる。

酒田西高校で行われた教員相互フィードバック研修の様子
「Ai GROW」は、Institution for a Global Society(IGS)が開発・提供する測定ツール。特許取得の独自アルゴリズムによって評価バイアスを排除し、スマートフォンやタブレットを通じて協調性や自己効力、課題設定力など25のコンピテンシー(行動特性)を客観的に測定できるのが特徴だ。
同校は文部科学省の「DXハイスクール」採択校として2024年度から導入し、全生徒が年2回の受検を重ねてきた。3年目を迎えた今年度、「指導にあたる教員自身も体験と理解を深めるべき」との考えから全教員での受検と研修に踏み切った。研修では教員同士が互いの「強み」に焦点を当てて共有。客観的なデータに基づき多面的に生徒を理解する視点を養うとともに、教員間の共通言語を獲得する好機となった。同校の齋藤恵美校長は、今回の研修が「持続可能なかたちでアセスメント(非認知能力の測定・結果)を活用していくための最高のスタートラインになった」とコメントしている。