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Turnitinが日本法人を設立~大学などにオンライン学術支援ツールを提供

2020年11月30日

オンライン学術支援ツールを提供するTurnitinは日本法人設立に伴い、11月26日(木)に事業説明会をオンラインで開催した。今後、日本の大学に向けてレポートの類似性などをチェックする「Turnitin feedback studio」やオンライン採点システム「gradescope」などを展開する。


■剽窃チェックツールを世界の大学に展開

アメリカに本社を持つTurnitinは、現在世界12か所に拠点を置き、サービスを展開。2020年、日本に現地法人を設立し、日本の顧客により良いサービスを提供できる体制が整った。Turnitin1998年に4人の大学生が、学生同士のフィードバックツールを改善することを目的に設立。開発を進める中で論文などの剽窃が重要な課題となり、現在の剽窃チェックツールの販売につながっている。

 


■オンライン採点システムなども手掛ける

2007年にはCrossRef社と提携し、iThenticateという製品を開発。これは後に、世界最大の学術情報データベースとなり、世界の大手学術出版社で使用されている。2018年にはオンライン採点プラットフォームを手がけるGradescope社を買収。これにより書いた論文をチェックするだけでなく、科学、数学など様々な分野の課題を扱うことが可能となった。

 


■インドネシア、フィリピン、日本の拠点を立ち上げ

2019年にはAdvance社を買収することで、長期的な事業拡大が可能となり、インドネシア、フィリピン、そして日本に拠点を立ち上げた。さらに202010月には、大手アセスメントプラットフォームのExamSoft社を買収したことで、従来の紙ベースによる成績評価から、テクノロジーを活用して資格試験への対応も可能となった。

 


■世界の教育と研究における誠実さを担保

Turnitinのミッションは『世界の教育と研究における誠実さを担保』すること。Turnitin アジア太平洋地域バイス・プレジデントのジェームズ・ソーリー氏は「あらゆるタイプの課題・科目において公正であること。そして公平であることを追求し、学生がベストをつくして課題に取り組めるよう、講師のサポートを進めていく。また、学術機関や研究者とも連携して、研究のオリジナリティも高めることを目標に取り組んでいる」と語る。


■従来のサイクルは点数以外の記録が残らないことが課題

従来の学習プロセスでは、教員が成績評価のための課題を設定し、学生が課題に取り組み紙で提出。それを教員が採点して返却していた。この一連の流れの中で、教員は管理システムに評定を入力して、学生にはテストが返却されるが、教員の手元には点数以外は記録が残らないという課題があった。そこでテストに記された有益な情報を活用することが、学習の機会につながり、成績評価デザインの改善につながると考えた。

 


■サイクルの中でデータを収集・分析

Turnitinの考える学習サイクルでは、学生が課題に取り組み、提出した課題を教員が採点し、フィードバックするが、そのプロセスを分析することで次の課題につなげる。このサイクル上でテクノロジーを活用し、データを収集することで、学習プロセスの効果を高める。

 


■日本では「Turnitin feedback Studio」と「gradescope」を展開

Turnitinの主な製品として、研究者向けの製品では研究論文や学術論文を投稿前に自己チェックする「iThenticate」がある。また、学生が授業などで使うものとしては、剽窃チェックツール「similarity」、学術不正行為に対応する「originality」、実用的なフィードバック機能でライディング課題などを指導する「Turnitin feedback studio」、採点業務を効率化した「gradescope」などがある。Turnitin Japanは、日本において主に「Turnitin feedback Studio」と「gradescope」の2製品を提供する。

 


■学生のレポートの類似性をチェックする「Turnitin feedback Studio」

Turnitin feedback Studio」はオンライン上で提出された学生のレポートの類似性をチェックし、添削、採点、返却まで一環して行うことができるクラウドサービス。既存の論文や刊行物と照合し、剽窃箇所を検出する。学生同士のレポートを比較することも可能。

 

 


■デジタル採点プラットフォーム「gradescope」

gradescope」は膨大な数の評価・採点作業をオンライン採点システムで効率化できるデジタル採点プラットフォーム。STEMや経済学などの課題形式に対応。学生の学習傾向や進捗のデータを蓄積し、統計情報を提供する。学生ごとの採点ではなく、設問ごとにまとめて採点することで、教員が採点や評価にかける時間を削減する。また、既存の学習管理システム (LMS)と連携させることで、情報を一括管理することもできる。

 


<早稲田大学 導入事例>

早稲田大学では、学生への剽窃防止の抑止力として、2012年に「Turnitin Feedback Studio」を独自開発のLMSと連携。2020年からはLMSMoodleに変更し、「Turnitin Feedback Studio」と連携させ、学生への課題やレポートの評価を管理している。剽窃チェック作業を半自動化させたことでチェックの精度が向上し、教員の負担が大幅に削減された。新型コロナウイルスの影響により、課題提出が全てオンライン化したことで、学内での利用が急増し、現在1日約18000件にのぼる。

 

Turnitin Japan

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