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規格外トマトの販売でSDGs体験 東京・青稜中が「ショク育」授業

2022年7月19日

東京・品川区の青稜中学校(青田泰明校長)は2、3年生の有志約50人の生徒を対象としたSDGsゼミナール「2030~未来への挑戦~」で、食にまつわる職を学ぶ「ショク育」授業を食育月間・環境月間に合わせ6月6日に開催した。外部講師による講演やワークショップを通して持続可能な社会への理解を深める目的だ。

 

iPadで写真撮影。見せ方にもこだわりアングルを変えながら何度も確認する生徒達

iPadで写真撮影。見せ方にもこだわりアングルを変えながら何度も確認する生徒達

SDGsの目標「12  つくる責任 つかう責任」では2030年までにフードロスを半減する目標。「ショク育」授業ではメルカリShopsを運営する㈱ソウゾウから飛田瞭氏とロココファームでトマトを栽培している東海直明氏を講師に迎え、「フードロスを減らそう!規格外野菜をECで売るには?」をテーマに実施した。

生徒は目隠しをした状態でABのカップに入っているトマトを食べ比べ。多くの生徒は形が崩れた規格外のトマトを美味しいと答えたが、実はABも同じ畑で、同じ味のトマトと知ると驚きの声があがった。目隠し「トマト」試験を通じ、規格外のトマトが普通に店頭で売られているトマトと味が変わらないことを知った生徒たちは、規格外野菜の良さをメルカリShopsで紹介することが今回の課題だ。

続いて農業という職業を知るため、ロココファームの東海氏がトマトの豆知識を紹介。うま味成分であるグルタミン酸がトマトには豊富に含まれており、ことわざに「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるように栄養豊富で健康を保つ食材となることなどを説明。フードロスを減らすため、キズついたトマトなどは主に自社飲食店で食材に使用し、最終的にはトマトジュースやトマトソースなど加工品の原料として使われることを紹介した。

続いて飛田氏がメルカリShopsで販売する際のポイントを紹介。①きれいな写真を撮る=サイトを見た人の目を引きつけるため写真は重要なポイント、②タイトルの付け方が大事=多くの商品が並ぶのでタイトルで関心を引きつける、③説明文で無添加やハンドメイドなど商品の特徴を紹介する。

生徒たちは5つのグループに分かれ、メルカリShopsでの販売を体験。用意されたトマトの中から、自分たちのグループが販売するトマトを選び、思わず買いたくなるようなキャッチコピーを付ける。さらに、トマトの販売価格を決める際には、メルカリShopsで似た商品がいくらで売られているかを調べ、手数料や配送料も含めて価格を決定。商品の写真をiPadで撮影し、商品を紹介する説明文を記入していった。

最後に各グループのリーダーが、それぞれの商品の特徴を発表。採れたてということを強調したグループや茅ヶ崎で採れた新鮮なトマトであることをアピールしたグループ、注目を集めるために写真をきれいに撮ることにこだわったグループなど、それぞれ工夫を凝らしていた。

生徒が選んだトマトは実際にメルカリShops内のトマト農家「ロココファーム」でフードロスを削減するために考案した規格外トマトとして販売された。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年7月18日号掲載

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