成蹊大学(森雄一学長)は新学部として、地域や世界の社会課題の理解・解決を目指す「国際共創学部」(仮称、定員150人)を2026年4月の開設に向けて文部科学省に申請中であることを6月5日、都内で開いた説明会で発表した。
「国際共創学部」は日本および世界の地域の文化や諸課題を学ぶ「国際日本学専攻」と、自然環境や地理など人と社会を取り巻く環境を探究する「環境サステナビリティ専攻」の2専攻を展開。
同学部は①文理の複眼、②ローカル・グローバルの複眼、③理論・実践の複眼の3つの「複眼思考」を重視。充実した英語学習やグローバル社会で必要な力を身につける「グローバル・コミュニケーション」、他国が直面している課題について現地の協力で学ぶ「フィールドワーク」、「少人数制のゼミ教育」に注力する。
森学長は「本学は時代の変化を見据えながら自ら学び、考え、行動する人材の育成を教育の核に据えている。品格と創造性を備えた学生を社会に送り出すため改革と挑戦を続ける」と語った。
学部共通の学びとしては、英語力、分析力、マネジメント力などの基礎知識を身につけた上で、各自の興味や問題意識に合わせて、文理の枠を超えて自分に必要な科目を選択する。
「国際日本学専攻」では日本と世界のグローバルな文化の交流を発展させることを重視。1年次は文理共通の基盤科目を受講し、英語コミュニケーション力を高める。2年次から始まる発展科目では日本と世界のつながりについて理解を深める。「環境サステナビリティ専攻」は、1年次は「基礎力涵養期」として4年間の学びの基礎を作る。2年次は「専門技能の導入とスキル養成期」として発展的な思考を身につける。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年6月16日号掲載