11月24日は「和食の日」。これにちなみ(一社)和食文化国民会議(以下、和食会議)は学校や保育園・幼稚園で給食を通じて和食文化を学ぶ食育企画「だしで味わう和食の日」の参加校・園を募集している。配布用資料や教材を無償提供するほか、これまでの事例紹介なども用意し、広く参加を呼び掛けている。
小・中学生用チラシ。裏面(写真右)は保護者向けの内容で家庭にも訴求する
「だしで味わう和食の日」は、子供たちに和食文化に触れる機会を提供する食育企画。2015年から全国の小・中学校、保育所等で実施している。昨年度は全国で過去最多となる1万5835か所、約386万人を超える子供が参加した。
和食給食の提供とチラシ配布(またはポスター掲示)のみで手軽に参加でできるほか、実施校・園の独自の食育につなげやすいことから、年々参加数が増えている。
「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは2013年12月。家庭で伝統的な和食文化を伝えることが難しくなる中、和食会議は「学校等の給食の果たす役割が非常に大きい」とし、同企画に力を入れる。幼少期は食の大切さを学ぶ上でも、また味覚形成の上でも重要な時期であり、給食や授業で本物の「だし」の「うま味」を体験し記憶することが、和食文化に興味を持つきっかけになる。
「だしで味わう和食の日」は11月24日の「和食の日」または11月中の任意の1日に、和食献立の給食の提供を行う。「だし」を使った汁物等のほか地場産物の利用や郷土料理などだ。
併せて子供用チラシ(=写真)を配布する。裏面が保護者向けの内容のため、子供が読むだけでなく、持ち帰って親子で学ぶことができる。
ほかにも給食提供時に、和食会議が提供する資料を活用し、教員と子供たちで「だし」「和食」「郷土料理」などを話題にして和食文化への興味関心を促すなど、自校にあわせて展開できる。
参加校に提供されるのは、①企画趣旨や全国の実践事例などを紹介するパンフレット、②学校・園等での配布用チラシ(未就学児用、小・中学生用)、③先生用説明資料、④給食だよりや献立表などに活用できるテキストやイラストデータ、「和食の日」ロゴ、和食クイズ33選、⑤その他ポスター、動画コンテンツ。
■申込み ▽自治体や給食センターごとに複数取りまとめて申込む場合…カラーの子供用兼保護者用チラシやポスターを必要枚数提供する。▽学校・園等で個別に申込む場合…パスワードが送付され、和食会議のHPからチラシ等をダウンロードして使用する。
■申込締切 10月3日
申込フォームや資料=https://washokujapan.jp/dashi-document/
動画「プチ和食講座」
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年7月21日号掲載