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教育ICT

遠隔交流もワンタッチで接続 4K大型提示装置 ブラビア<倉敷市教育委員会>

2020年8月3日

倉敷市教育委員会は今年度から、小規模校同士をつないだ遠隔授業の実証を開始している。倉敷市立南浦小学校(萱嶋淑美校長)を中心に、沙美小学校、霞丘小学校、黒崎中学校と接続して小規模校ならではの課題や強みを生かした授業展開を検証中だ。

工夫しながら遠隔で伝え合い

○×クイズで学校紹介

○×クイズで学校紹介

「この絵は、『釣りバカ日誌』でも紹介されたことのある南浦の海です」「南浦小学校の全校児童数は13人である。〇かな、×かな」

7月15日、南浦小学校と霞丘小学校の5・6年生クラスが遠隔でつながり、1人ずつ自己紹介を行った。両校の児童は、ブラビアの画面に向かって作品を紹介したり、得意技を披露したり、問題を提示しながら画面の向こうの児童に問いかけたりしている。

英語で学んだ新しい表現”especially”を生かして英語で自己紹介する際には、絵やイラストを使ったりジェスチャーを加えたりするなど、よりわかりやすく伝える工夫を凝らしていた。

3校合同でビブリオバトル

3校合同でビブリオバトル

3校合同でビブリオバトル

昼休みには南浦小学校の全校児童13人が参加し、沙美小学校、霞丘小学校を加えて3校合同でビブリオバトルを実施。「〇〇くんがいる」と、顔見知りが画面の向こうに見えることに喜んでいる。

南浦小学校の児童は、国語が専門でもある黒崎中学校の大橋校長に遠隔でアドバイスをもらうなど準備を進めており、異なる学校の友達の反応を楽しみにしていたという。

2人1チームで各1冊ずつを遠隔で紹介。紹介した本は『ほげちゃん』と『べべべん べんとう』の2冊。3校の児童は紹介と質疑応答を経て「読みたくなった本」を投票。

「どちらも気になる本で、悩んだ」などの感想も伝えた。「ビブリオバトルで紹介する本はもう決めてある」と、自分の発表を心待ちにしている児童もいた。

遠隔でつながる度に成長や発見がある

遠隔で作品を披露

遠隔で作品を披露

萱嶋校長は「ビブリオバトルでは、遠隔でつながると聞き手が増えるので、とても盛り上がる。つながる度に成長や発見がある」という。「相手校のしっかりした発言の仕方や振舞いに刺激を受け、普段は発言に消極的な児童がはっきりと声に出して伝えようとしていたことに驚いた。すぐに職員室内で共有した」

遠隔授業で得た新たな発見は、すぐに教員と共有。それにより、教員の授業アイデアも広がるという。遠隔交流の経験が少ない分、共有は重要だ。

沙美小学校とは水泳やサッカーの交歓会などで普段から交流している。顔見知り同士なので、遠隔でも気後れせずに最初から積極的に取り組むことができる。

小規模校では「以心伝心」の傾向があり、多くを語らなくても通じてしまう面がある。しかし他校の児童には「いつも通りの話し方」だと伝わらない場合がある。かつ「顔見知り同士」なので、「伝えたい」気持ちも強く、どうすれば伝わるのかと考えることで自らを俯瞰する視点が育まれるという。

小規模校かつ複式校同士の場合、カリキュラムの進行が似ており、交流もしやすい。2校でハザードマップを作成し、発表し合った際は、互いの視点の違いが明らかになり、ぞれぞれの学校で、学習内容が発展した。今後は「質問力」を鍛えていきたい、と語った。

ワンタッチで複数校と接続

萱嶋校長

萱嶋校長

萱嶋校長は2005年度から遠隔授業に取り組んでおり、南浦小学校には昨年度から赴任。小規模校ならではの良さを生かしつつ、より多様な考えに触れ、思考を深める手段として、遠隔授業を利用したいと考えており、ソニーの協力を得て遠隔授業の仕組みを構築。学校再開を機に5月末から遠隔交流を開始した。

ブラビアとMicrosoftTeamsを使った遠隔授業について「ワンタッチで相手を呼び出すだけで接続でき、複数校の接続も同様の手順でできる。10年前とは全く仕組みが異なり、時代の進化を感じた」と話す。

「つながり」で刺激や「張り合い」生まれる
倉敷情報学習センター 尾島正敏館長

倉敷市内には63校の小学校があり、うち7校が複式だ。今後、複式の学校が増える可能性は大きく、小規模校同士の遠隔交流の有用性を示したいと考えた。小規模校では、遠隔で本読みをするだけでも刺激が増え、張り合いが生まれる。

ブラビアにミニPCを接続しておけば、ワンタッチで遠隔交流ができる。MicrosoftTeams上でできるので、オフィスソフトとの連携も可能だ。今後、様々な遠隔交流が始まることを考えると、いつでも思いついたときに簡単に接続できることは重要。


4K大型提示装置ブラビアの特徴

明るい教室でも鮮明に提示できるブラビアは、遠隔授業もワンタッチで接続できる。色・形の再現性が高く文字も映像の質感もしっかり表現。視野角が広く、教室の左右・後方でも見やすい。タッチパネルと組み合わせた電子黒板機能も提供。拡大・縮小・指タッチに対応。初年度はディスプレイとして導入し、その後、タッチパネルの後付けで電子黒板にすることもできる。

ミニPCと組み合わせたWindows版指導者デジタル教科書との連携を近日リリース予定。

■実証校を募集中

ソニーマーケティングは、4K大型提示装置「ブラビア」の実証校を募集している。問合せ=法人向け相談窓口℡0120・30・1260(月~金10時~18時/土・日・祝日休み)▼詳細=https://www.sony.jp/bravia-biz/academy/

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年8月3日号掲載

 

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