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教育ICT

導入初期は月2回「活用推進日」を設定 紙のドリルを止めた ICTの普段使いで大人の想像を超えた取組が起こる<備前市立香登小学校教諭・津下哲也氏>

2021年5月3日
第77回教育委員会対象セミナー・岡山

教育家庭新聞社は3月29日、岡山県で第77回教育委員会対象セミナー「GIGAスクール構想 ICT機器の整備・活用」を開催。講演内容の一部を紹介する。


備前市立香登小学校教諭・津下哲也氏

備前市立香登小学校教諭・津下哲也氏

岡山県備前市では、6年前から1人1台体制をスタート。市内の全小中学校で利用されている。岡山県備前市立香登小学校で、長年ICT活用やプログラミング教育に携わってきた津下教諭が同校の活用について報告した。

…・…・…

GIGAスクール構想で端末が新しくなり、第二ステージが始まる。配備された端末は引き続きWindowsPCで、共有する仕組みとして本市では、ロイロノートスクールやミライシード、SKYNEMUを活用している。

6年前、本校に赴任して初めて取り組んだのは、春を見つける単元で、各自の端末で見つけた「春」を写真撮影し、見せ合って報告し合う活動だ。自ら見つけて撮影するという活動は様々な教科で子供主体になる仕組みとして有効だ。

総合的な学習の時間には、端末1台で「調べる、まとめる、伝える」がすべてできる。発表の際は、発表する様子を互いに撮影し合って声の大きさや指す場所等を振り返り、メタ認知能力育成にもつながっている。

各学年の国語科の作文単元では端末を使い、文字入力のスキルや情報収集力を系統的に育てている。ロイロノートスクールで対話的な活動も行っている。学習発表会も子供が端末を自分達で操作し、子供主体で行うことができる。

家庭への持ち帰りは、日々の漢字や計算のドリル学習に加えて、6年家庭科で行った。コロナ禍の休校で調理実習ができなかったため、家庭で調理している様子を撮影して互いに紹介し合った。

休校の際はZoomを使った同期型遠隔授業も実施。普段から端末を活用していたからこそ大きな混乱なくできた。

■紙のドリルを止めた

ドリルパークも活用。その場で採点され、一通り終わると不正解だった問題のみ再提示される。

2020年度は紙のドリルをやめ、デジタルドリルのみにし、家庭学習や朝学習で取り組んでいる。紙を止めることには勇気が必要だったが、学期末漢字まとめテストは過去最高。漢字の書き取りもデジタルで成果が上がることがわかった。

■校内環境を整える

情報主任として校内の活用推進を図った。充電保管庫の鍵は、日中は開けておき、各自の机の中に端末を入れるスペースをつくる。導入初期は、月2回、ICT支援員が来校する日に合わせて「活用推進日」とした。

年1回の活用研修も行った。校内で活用を進める人、よく使う人が1名ずついると、進みやすい。

学校単体での取組では限界がある。備前市ではICT活用推進協議会を設け、各校1名が参加した。

事例集も作成。授業中の活用ワンポイントや校内での活用をまとめたが、今見返しても役立つ内容となっている。

ハードについての保守点検は、本校ではICT支援員が担当。故障や破損等の報告は教頭に行っている。

管理職や情報主任、指導主事などの最も重要な役割は、教員のやる気を喚起することにある。

■放送委員会で複数台の端末を駆使

6年生を送り出したばかりだが、1人1台端末環境だからこそ起こった印象的なことがあった。

放送委員であるAくんは、6年になり委員長に立候補。コロナ禍で休校が続き「放送で学校を明るくしたい」と、番組改革を行った。放送室を覗くと、端末が何台もある。時間、音楽配信、リアルタイムの天気情報や占い、その日の特集内容など、それぞれについて各1台の端末で提示していた。1台の端末で複数を提示していては、放送が予定通り進まないのだ。世界に1つだけの放送システムを作り、彼の卒業後も下級生でこの仕組みを運営できるようになっていた。

卒業時、彼は「途中、何度も挫折しかけた。厳しいことがあったからこそ成長できた」と話しており、彼のやり抜く力に教えられた。ICTを普段使いしていると、大人の想像を超えた取組が起こる。ICTは1人ひとりの可能性を拓くツールである。【講師】備前市立香登小学校教諭・津下哲也氏

【第77回教育委員会対象セミナー・岡山:2021年3月29日】

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年5月3日号掲載

  1. 倉敷市教育委員会倉敷情報学習センター 館長・尾島正敏氏
  2. 備前市立香登小学校教諭・津下哲也氏
  3. 新見市立新見第一中学校主幹教諭・藤井幸治氏
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