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教育ICT

英語でSotaをプログラミング、学びを地域に活かす

2021年10月6日

プログラミング教育を通した問題発見・解決能力の育成が求められている。小学校でプログラミング教育が必修化され、中学校では技術・家庭科でのプログラミング内容が拡充し、かつ双方向性のあるプログラミング体験が求められている。さらに高等学校では「情報Ⅰ」が必修化。全ての生徒がプログラミングを学ぶようになる。大学では「情報」が入試の出題科目になる。そこでNTT東日本とゼッタリンクスは、「生活や社会における問題を解決する」力の育成や現代社会で使われている技術に対する理解を深め、興味を持つこと等を目的に、コミュニケーションロボット「Sota」を使った実証授業を台東区立上野中学校で行った。

何度も繰り返し英語で声掛けSotaに認識されると大喜び

情報端末画面上の実行ブロックを押すと、「Sota」は生徒のプログラミング通りに右手を上げた。教室から「おぉ!」と歓声が上げる。Sotaの目が明るく光り、喜んでいるようにも見える。次に、泣くポーズをとりながら「〇〇くんが大好き」と発話。笑い声が起こった。初めてのツールと情報端末(学校備品ではなく実証授業のために用意)、初めての講師に当初、硬かった生徒の表情は、一気にほぐれた。

実証授業では「総合的な学習の時間」2時間で、東京都台東区立上野中学校2年生が参加。班につき1台のSota2台の情報端末を用意。1台はSotaをプログラミングする端末で、もう1台は調べるための端末だ。

講師はプログラミングツールを開発したゼッタリンクスが担当した。

■当初は譲り合いながら次第に積極的に発音

プログラミング用端末と検索用端末、Sotaを各班に用意

何度か日本語で対話するプログラミングを練習するうちに、グループ内では、入力、Sotaに声かけする、調べるなどの役割分担が決まっていった。

その後、「東京の文化を英語で紹介するロボット」のためのプログラミングに挑戦した。

生徒は事前に、入力したい英語対話の内容をワークシートにまとめている。ワークシートには英文がびっしりだ。

Sotaの英語に対して「Yes」と声掛けするが、なかなか聞き取ってもらえない。何度か試して成功すると、拍手が起こった。ところが、「No」はもっと聞き取ってもらえない。Sotaが聞き取った内容は画面枠内にテキスト表示されるので、それを確認しながら生徒は何度も挑戦した。

当初、英語の発音役はグループ内で譲り合いながらのスタートだったが、次第に、順番に挑戦したり、Google翻訳で英文の発音を何度も練習してから再挑戦したりと、時間の経過に伴い、主体的になっていく様子がみられた。

Sotaの英語は機械音声でとても流暢だが、何度も繰り返すうちに耳も慣れていく。

■成功体験が生徒の意欲を喚起

授業終了後、生徒は「Sotaに英語で10回話しかけ、聞き取ってもらえたのは1回だけ。でもその喜びはものすごく大きかった」、「様々な英文を考えたが、Sotaが認識しやすいように短くシンプルな内容にした方が良いとわかった」、「Sotaがなかなか反応しないので、他の班で試してみると、うまくいった。ロボットの調子もあるのだとわかった」「みんなで協力してできた」などと話した。

なお同校にはGIGAスクール構想よる情報端末は既に配備済み。毎日持ち帰って家庭で充電しており、家庭からオンライン学活なども経験済だ。

知恵を出し合う体験が次につながる
上原一夫統括校長

すべてのグループにSota1台活用できることで生徒の活動が活性化した。

クラスに1台だと、一斉指導で教え込む場面が多くなるが、グループに1台あれば、皆で協力しながらうまくいかない理由を考え、知恵を出し合うことができる。企業連携による実証により、生徒はとても良い体験ができた。

今後、中学校2年生は技術・家庭科で、プログラミングを学ぶが、この体験が活きる。

プログラミング学習の成果を地域に

デスクトップ型のロボット「Sota」はロボットクリエイター高橋智隆氏デザインによる愛嬌にあふれたロボットだ。高精度マイク、スピーカー、顔認識ができるカメラを持ち、目の周囲のLEDの色で感情を表す。

ゼッタリンクスはSota用のプログラミングツールを開発。対話内容や動作をScratchのようなブロック型でプログラミングでき、日本語や英語など多言語に対応している。

様々なロボットがある中、Sota向けのプログラミングツールを開発した理由について、同社担当は「プログラミング体験を実社会と関わりを持つきっかけとし、その学びを社会還元する仕組みとしたかった。Sotaは、既に地域社会で活躍している。平らな場所に安定感をもって設置でき、盗難防止のワイヤーロックも装備できるなど、実用を想定した仕様で、既にホテルや道の駅などでの観光案内、空港では多言語案内、企業や商業施設の受付等で活用されている。自動対話でコミュニケーションができるロボットとして、介護施設等でも活躍しており、顔認証の仕組みで人の名前と顔を認識でき、相手が動くとSotaの顔も動く。そこで、自治体の地域振興課や観光課がSotaを用意してそれを学校に貸し出し、子供の学びを地域振興に活かす仕組みができればと考えた」と話す。

Edtech導入補助金でSotaを活用した荒川区立第三日暮里小学校5年生では、「防災教育」で、学校が避難所として使用された際に活躍する案内ロボット作りに挑戦。いすみ市立岬中学校では、技術科の授業で「いすみ市のよいところを観光客に紹介する」ロボット作りを、北海道鹿追町立瓜幕小学校2年生は生活科で、クイズ作りを通したプログラミング体験を行った。

学校案内や行事案内等を児童生徒がプログラミングし、学校の玄関に設置しておく等の活用もできそうだ。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年10月4日号掲載

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