アジアの子供たちの絵日記から、各国の生活や文化への理解を深める国際文化交流事業｢三菱アジア子ども絵日記フェスタ｣。第15期となる今回は日本を含む22の国と地域から、応募総数は2万7223作品にのぼった。国際選考会を経て選ばれた作品が｢アジアの子どもたちの絵日記展｣として9月22~25日に横浜で開催され、23日には国内表彰式が行われた。
絵日記は5枚1組で応募。写真は日本のグランプリを受賞した石橋紗和佳さんの作品
三菱広報委員会、アジア太平洋ユネスコ協会クラブ連盟、(公社)日本ユネスコ協会連盟主催による｢2021-2022 三菱アジア子ども絵日記フェスタ｣では、2021年6月から今年1月、日本を含むアジア22の国と地域の6歳から12歳の子供たちから｢伝えたいな、私の生活｣をテーマにした、5枚1組の絵日記を募集した。
今回2万7223作品(日本からの応募総数は4640作品)の応募作品から、各国・地域ごとの国内審査により各8作品・計176作品が選出され、日本で行う国際選考会でグランプリ(各国・地域から1作品)や｢三菱広報委員会賞｣等の主催者賞、団体賞等が決定した。
絵日記展に人々が足を止めていた
日本固有の文化である絵日記は、普段の生活の中でアジアの友達に伝えたいことや紹介したいことを絵と文章で描くことができる。各作品は現地ならではの伝統行事や美しい風景、毎日の生活、またコロナ禍を反映したオンライン授業の様子なども描かれている。横浜ランドマークプラザで開催された｢アジアの子どもたちの絵日記展｣では、各国・地域のグランプリ作品と、日本の主催者賞、優秀賞受賞作品などが展示され多くの人が足を止め見入っていた。
２３日の国内表彰式
会期中の9月23日には国内表彰式が行われた。表彰された日本の受賞者は次の通り。
▽グランプリ＝石橋紗和佳さん▽三菱広報委員会賞＝福永惇さん▽アジア太平洋ユネスコ協会クラブ連盟賞＝格谷さくらさん＝▽日本ユネスコ協会連盟賞＝小関義恭さん▽優秀賞＝加瀬慧也さん、濱津結馬さん、城戸耀太さん、佐藤結人さん
グランプリを受賞した石橋さんは、家族や友達と遊びに行ったようすや友達のお寺で飼育するチャボなどを描いた。特に気に入っているのは｢竹のアスレチック｣に行った場面を描いた一枚だという。また三菱広報委員会賞を受賞した福永さんは、お節料理など自分に身近な日本の文化や伝統行事を題材にした。｢どんと焼き｣では炎を描くためにクレヨンを油で溶くなどして工夫した。
なお各国・地域のグランプリ受賞者は、今夏に横浜で行われる国際表彰式と交流プログラムに参加する予定だったが、コロナ禍で中止となった。
▼HP＝http:enikki.mitsubishi.or.jp
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年10月17日号掲載
