京都大学 生存圏研究所/著
オーム社
A5判 200頁
2200円
京都大学・生存圏研究所による最新の研究成果を通して”サステナビリティは私たちの身近な生活の中にある”ことを紹介する。
同研究所は、多彩な研究分野を包含し、環境やエネルギーの問題などの現状を診断して解決に導く新しい学問を「生存圏科学」と定義し推進する研究所として2004年に発足した。木質科学・植物科学・大気科学・宇宙科学・電波科学などの幅広い分野の研究者がスクラムを組んで研究を行っており、本書の執筆陣となっている。
「1 未来の生活を支える新しい材料・エネルギー」では、大気中のCO2を植物に吸ってもらうこと、そして木にCO2を固定し木材から取り出したナノの繊維(セルロースナノファイバー)に着目し、クルマを作る研究や、バイオマスとつくる循環型未来社会などを紹介している。
他にも「2 空から宙(そら)まで広がるサステナブルな空間」「3 環境変動や災害に適応できる社会を目指して」「4 いにしえに学ぶサステナビリティ」といったテーマで取り上げる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年4月21日号掲載