
茂木秀昭/監修
バウンド/著
カンゼン
A5判 128頁
1650円
文章の書き方をわかりやすく学べる基本書。技術面だけでなく、文章を通して「自分の思いをいかに効果的に届けるか」、その方法を一つひとつ具体的に解説する。
2つの文章を比べてみよう。「私はうれしかった。欲しかったものだったので、うれしさでいっぱいだった。」「プレゼントを開けたとたん、『やったー!』とさけんでしまった。」気持ちが伝わるのはどちらか? 比べることで“うれしい”という言葉がなくても感情が伝わる工夫が分かる。
文章は長く書けばよいのではなく伝えたいことを決めること、カタカナ語を適切に使うこと、一人称・二人称・三人称を考えることなど徐々にレベルアップしていく。ちなみに語彙力や文章力はAIのプロンプトを書く際に必須であり、AIの使いこなし力にもつながるのだ。
良い文章を書くには、お手本になるような本をたくさん読むこと。「小学生のうちから好きな本をできるだけ読んでおくと、自分の思いがうまく文章で伝えられるだけでなく、心の豊かな人生を送れるでしょう」。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年12月8日号掲載