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新型コロナウイルス感染症回復者のほとんどが6か月後も抗ウイルス抗体および中和抗体を保有

2020年12月3日

横浜市立大学は、新型コロナウイルスに感染してから6か月が経過した回復者を対象に検査を実施。その結果、多くが抗ウイルス抗体を保有し、かつ中和抗体を保有していることが明らかとなった。中和抗体はウイルスの細胞への侵入を阻害し、再感染を防ぐ抗体となる。

 


■感染6か月後における抗ウイルス抗体保有および中和抗体の保有調査

今回の検査は、横浜市立大学学術院医学群 山中竹春教授、梁明秀教授、後藤温教授らの研究グループが、新型コロナウイルス感染症に罹患した人を対象に、感染後 6か月および12か月時点の抗ウイルス抗体および中和抗体を測定する研究として実施。その中間結果が報告された。

 


■回復者の多くが抗ウイルス抗体と中和抗体を保有

10月26日までに採血して検体測定を完了した376例のデータを解析した結果、ほとんどのCOVID-19回復者が、抗ウイルス抗体を保有し、かつ中和抗体を保有していることが判明した。なお、中等症・重症の方が、軽症に比べて中和抗体の活性がより強い傾向にあるという結果も得られた。

 


■海外からの報告では検体数や検査の精度が問題

これまで、COVID-19に関しては「中和抗体の活性が検出限界以下、もしくは非常に低い感染者がいる」「抗ウイルス抗体が早期に消失する」等の報告が海外からあった。しかし、ほとんどの研究において、「検体数が小規模である」「長期間の追跡がなされていない」「検査の精度が不明」等の問題が散見され、これらの研究結果のみでCOVID-19回復者の中長期的な免疫能の獲得についての結論を出すことは難しい状況にあった。

 


■国内での大規模な調査研究を実施

また、日本独自のまとまったデータが存在しないため、感染者の免疫応答についての知見が、海外に比べて乏しいという現状があった。そこで、横浜市立大学は、同学が開発した精度の高い抗ウイルス抗体検出技術ならびに中和抗体検出技術の2つを用いて、感染から一定期間が経過した多くの回復者が参加する大規模な調査研究を、東京都医師会・神奈川県医師会・大阪府医師会の後援、および横浜市・神奈川県の協力のもとで開始した。

 


■感染回復者は再感染の可能性は低くなる見通し

今回の研究では、回復者の体内で産生された新型コロナウイルスに対する抗体が、感染から中長期間を経た後も残存するかを調査。また、新型コロナウイルスの感染阻止に寄与すると考えられる中和抗体の測定を同時に行われた。感染から中長期後の回復者の体内に中和抗体が確認されれば、そうでない場合に比べて、再感染する可能性は低くなるといえる。

 

横浜市立大学

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