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<小中高校生の読書に関する7年間の追跡調査>約半数が読書ゼロ。読書時間が長いほど自分の能力評価が高い傾向〜ベネッセ

2023年10月23日

ベネッセ教育総合研究所は、10月27日から始まる読書週間に向けて、東京大学社会科学研究所と共同で実施している「子どもの生活と学びに関する親子調査」を中心とした調査結果から、子供たちの読書行動の実態や読書行動に影響する要因に関するデータをまとめた。

調査結果からは、約半数の子供の読書時間が0分であること、学年が上がるにつれて読書ばなれが進むこと、読書をしている子供は自分の能力に対する評価が高いことなどが明らかになった。

さらに、同じ親子を7年間追跡したデータの分析からは、幼少期の読み聞かせや早期の読書習慣の形成がその後の読書行動に大きく影響していることが判明した。このような親子の縦断調査から読書行動の変化をとらえたデータは、他に類を見ない新たな発見であり、データからは子供の読書行動と関連する家庭環境や子供自身の要因も明らかになっている。

 

■読書行動の実態―約半数が読書ゼロ。この7年間では減少の傾向

(1)約半数の子供の読書時間が0分

小1から高3生の全体では、49.0%が平日に読書を「しない=0分」と回答。性別では男子の方が、学校段階別では上の学年に上がるほど0分の割合が多い。

 

図1:1日の読書時間(全体、性別、学校段階別) 【2022年データ】

 

 

(2)読書時間は7年間で減少

全体の読書時間(1日当たり)の平均は、2015年18.2分から2022年15.2分と3.0分減少。

 

図2:読書の平均時間(1日当たり)の推移(学校段階別)【2015-22年データ】

 

 

■家庭の影響―読み聞かせに効果あり。早期の読書の習慣づけや促しが重要

(1)家庭的な背景によって読書時間が異なる

蔵書数が多い家庭、本を読む大切さを伝えている保護者の子供ほど、読書時間が長い。

 

図3―1:1日の読書時間(家の蔵書数別)【2019年データ】

 

 

図3―2:1日の読書時間(保護者の働きかけ別)【2021年データ】

 

 

(2)小学校入学前の読み聞かせの効果は長く継続

入学前に読み聞かせを受けた子供はその後の読書時間も長く、その効果は中学生まで残る。

 

図4:読書時間の個人変化(入学前の読み聞かせ日数別、小1→中2を追跡)【2015-22年データ】

 

 

(3)早期の読書習慣の形成がその後にも残る

早い段階で読書習慣を身につけている子供は、その後も長い時間、読書をする傾向がある。

 

図5:読書時間の個人変化(小1時点の読書量別、小1→中2を追跡)【2015-22年データ】

 

 

■読書の効果―読書をしている子供は自分の能力に対する評価が高い

(1)理解・思考・表現の能力に対する自己評価が高い

読書時間が長い子供は、理解や思考、表現などの活動について「得意」と自己評価する傾向がある。

 

図6:得意(理解・思考・表現)(読書量別)【2022年データ】

 

 

(2)読書行動と自信や将来の目標などに関連がみられる

読書をしない子供は、ニュースへの関心や自信、将来の目標などの肯定率が低い。

 

図7:特性/なりたい職業(読書量別)【2022年データ】

 

 

◆今回の分析の詳細なデータはこちらで閲覧することができる。

 

 

■「子どもの生活と学びに関する親子調査」概要

  • 調査テーマ 子供の生活と学習に関する意識と実態(子供調査)/保護者の子育て・教育に関する意識と実態(保護者調査)……同一の親子を対象に2015年から継続して追跡する縦断調査
  • 調査時期 各年7~9月
  • 調査方法 調査依頼は各回とも郵送で実施、回収は2015年郵送・WEB併用、16~20年郵送、21年郵送・WEB併用、22年WEB
  • 調査対象 各回とも約2万組の調査モニターに協力を依頼、発送数・回収数・回収率は以下の通り

 

◆本調査の詳細はこちら

 

ベネッセ教育総合研究所

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