みんがくは、教育現場向けの生成AIプラットフォーム「スクールAI」に生徒自身が生成AIを使ってオリジナルの学習アプリを作成できる「モード作成機能」(β版)をリリースした。
今回の機能リリースは、現場の教員らから寄せられた声をもとに開発されたもので、教員が用意したツールを使うだけでなく、「AIとともに考え、つくり出す力」を育むことを主な目的としている。生徒が自ら課題に向き合い、アプリや学習モードという“かたちあるアウトプット”を生み出す経験は、探究学習やキャリア教育、そして情報活用能力の向上にもつながる。
「モード作成機能」(β版)では、生徒が自らのアイデアをベースに、英会話練習、作文添削、クイズ出題など、自分専用の学習アプリを自由に作成することができる。
生徒がプロンプト(指示文)を入力すると、自分専用の学習モードを作成することができる。プロンプトには、「どんな学習がしたいか」「どんな役割でAIに応答してほしいか」などを自由に記述可能。
例えば、「私は生徒、あなたは英語面接官として質問してください」「漢字の読み方をクイズ形式で出題し、間違えたらヒントをください」といった言葉で学びの意図をAIに伝えると、英会話・作文添削・クイズ出題などの学習モードが自動的に構築され、すぐに利用できる状態になる。作成したモードは、各生徒に割り当てられた専用のログインページからいつでもアクセス可能。内容の調整・編集も行える。
なお、本機能は、生徒の発達段階や利用シーンに応じて、教員が使用の可否を設定できる。初期設定では「使用しない」状態となっている。
「スクールAI」は、教育現場に特化した生成AI活用プラットフォーム。教員用・生徒用の2つのインターフェースを備え、英作文添削・面接練習・課題探究など、すぐに使える約100種類のAIテンプレートを搭載。さらに、専門的な知識がなくても、オリジナルのAIアプリ(=モード)を自由に作成・共有できる機能も利用できる。文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)に準拠し、自治体や学校ごとの教育方針・ニーズに合わせた柔軟な運用が可能。