小学生人口が増加している東京都・文京区では、公立の学童施設「駒本育成室」において、“放課後格差”をAIで解消する新たな読書支援の実証実験が、5月26日よりスタートした。
本実証では、同区と、読書教育のオンライン習い事「ヨンデミー」を運営するYondemyが共創パートナーとして連携。AIによる子供一人ひとりに最適な読書体験の提供を目指す、全国でも先進的な取り組みとなる。
文京区では、子供たちの読書離れが課題となっており、家庭や地域における新たな読書支援のアプローチが求められていた。このような中、区が実施した「文京共創フィールドプロジェクトB+(ビータス)」において、Yondemyが共創パートナー企業として採択され、今回の実証実験が行われることとなった。
ヨンデミーは、読み聞かせ以後をサポートする「読書教育」に特化し、AIを活用して、一人ひとりの好みや読書レベルに合わせた最適な本を推薦。新しい読書体験を通じて、子供たちの読書習慣の定着と成長をサポートする。
今回の実証実験では、文京区内の育成室(学童施設)にヨンデミーを導入。AIが読書レベルと興味を判定し、子供に「ぴったりの一冊」を推薦する。育成室では、活動スケジュールの中に「読書の時間」を設けて、子供たちが落ち着いて本と向き合える環境を整備。子供たちによる本の感想の共有を促進し、コミュニケーションの活性化を検証する。定期的に読書に関連したイベントも開催する。実証期間は来年3月頃まで。