カシオ計算機は8月19日、エジプトでの数学教育事業において、新カリキュラムにおける公立中学校での関数電卓の効果的活用を通じ、数学教育の発展に向けて協業することをエジプト・アラブ共和国教育・技術教育省と合意したと発表。
カシオミドルイーストアンドアフリカ社長の渡邉茂氏(左)と、エジプト・アラブ共和国教育・技術教育大臣のムハンマド・アブデル・ラティーフ氏
同社は、2018年からエジプト教育・技術教育省と連携し、約2万人の中学数学教師に向けたトレーニングを実施するなど、「GAKUHAN」活動を進めていた。これらの取り組みが評価され、2023年12月より文部科学省の「EDU-Portニッポン」応援プロジェクトに採択されている。
エジプトでは、2016年に持続的開発戦略「エジプトビジョン2030」を掲げ、教育環境の変革を目指している。同社は、今回の覚書締結により、カイロ県内の公立中学校8校、計31人の教員に対して関数電卓を活用したトレーニングを実施する。数学教員の専門能力開発に焦点を当て、ツールを効果的に授業に取り入れるためのノウハウや教材の提供を目的に、共同のトレーニングプログラムや探究型の指導を前提に実生活の問題に関数電卓の活用を取り入れた教材を独自に開発する予定だ。