プレマシードは、Z世代におけるコミュニティや人間関係の変化を明らかにする「Z世代のコミュニティ実態調査」を実施、このほどその調査結果を公開した。
本調査は、Z世代(1997〜2012年生まれ/28~12歳)の中でもコロナ禍以降の生活・学習環境・価値観などが当たり前になっている2002~2010年生まれ/22~15歳に対象を絞り、高校生のコミュニケーションの手段と頻度の変化について調査している。

友達がいるコミュニティとして最も回答率が高いのは「学校」で89.3%。次いで「近所(学校等が同じではないが友達である」が25.5%、「家族・親戚を含む親しい関係者のグループ」が18.7%、「オンラインでの共通の趣味を持つコミュニティ」が11.2%と続く。

SNSなどを通じて出会う「リアルでは会ったことのない人」との関係については、「趣味や推しの話が合えば、十分親しくなれると思う」が82.2%(「そう思う」+「ややそう思う」の合計、以下同)。次いで「会ったことのない人と関わるのは不安を感じる」が81.7%、「SNS上でやりとりするだけならよいが、親しくなるのは難しいと思う」が68.5%、「リアルかそうでないかの違いは意識していない」が43.5%と続く。


友達との関係性について聞いたところ、「狭く深い関係が多い」が70.6%、「広く浅い関係が多い」が29.4%。学校の中で「表面的な会話はするが、深い話はしない関係の友達」がいるかは、「いる」が87.0%、「いない」が13.0%だった。

SNSのアカウントに関しては、「Instagram」は70%以上が、「X(旧Twitter)」も過半数が2つ以上と回答した。
複数のアカウントを所持している人に、その所持理由やどのように使い分けているかを具体的に聞いたところ、以下のような回答が得られた。

回答率が最も高いのは、「気軽に連絡がとれる関係がよい」で46.3%。次いで「つかず離れずの、程よい距離感が心地よい」が38.5%、「相手によって関係性を柔軟に変えたい」が29.3%、「隠しごとのないオープンな関係がよい」が23.7%と続く。

へのネガティブな反応に対して、「よくある」は27.5%、「時々ある」は53.3%。合計すると「ある」は80.8%になる。
コミュニケーションに疲れた、めんどくさいと感じることがあると回答した人に、それはどんなときか聞いたところ、以下の回答が得られた。
あなたが孤独や悩みを感じるのはどのようなときですか。(複数回答/n=600)

最も高いのは「自己肯定感が低下しているとき」で34.0%。次いで「周りに話せる友人がいないと感じたとき」が32.5%、「学校にいても話す相手がいないとき」「誰かといても自分だけ話に入れていないと感じるとき」がそれぞれ32.3%と続く。
上記の「自己肯定感が低下しているとき」以外の3つでは女性の回答率が高く、コミュニティ内の人間関係で孤独や悩みを感じることが多い。一方、男性は「休日何も予定がないとき」のように一人でいるときやヒマなときに孤独や悩みを感じる傾向にある。
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<調査概要>