主体的・対話的で深い学びを実現していくには、デジタル学習基盤によって多様化した学びに対応することが重要である。
久喜市教育委員会(柿沼光夫教育長)は、「久喜市版未来の教室」構想において、各学校の新たな学びへの挑戦を推進。久喜市立砂原小学校(鈴木清照校長)では、子供たちの学びに伴走して、深い学びにつながる授業づくりの実践研究を進めている。
特に、子供たちの学びを見取る評価で、「ルーブリック」等の学習材の作成と活用に早くから取り組んでいる。学校全体で育成したい資質能力を具体的な内容で記述して、教師用と児童用のルーブリックを作成している。
教師の見取りと評価活動を向上させるために、デジタル学習基盤であるGIGA端末やクラウド環境等を有効に活用している。
例えば、「ルーブリック」はクラウド上で共有・可視化でき、授業の終了時には、クラウド上のルーブリックをもとに、「ふり返りシート」に継続して記録する。その結果は、学期ごとのふり返りとしてクラウド上で「ドリカムシート」に集計、活用される。
このドリカムシートは、自分の力がどれくらい伸びたか自己評価し、成長を可視化できるようにレーダーチャートで表すものである。
ドリカムシートを活用した学びの様子
ドリカムシート
さらに、デジタル学習基盤を活かした新たな学びの授業実践の研究に加えて、児童が生成AIを活用した学びにも挑戦する。その様子は11月4日の公開研で参観することができる。
11月4日の公開研申し込みはこちら▶https://forms.gle/mL9Z5EdovHCHifZJA
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年10月20日号