リクルートが提供する進路情報メディア『スタディサプリ進路』は、スタディサプリ編集部の高校生エディター&公式LINE登録者を対象に“生成AI”についてアンケートを実施、このほどその結果を公開した。
高校生に、学校や学習観点での生成AIの使用シーンを聞くと、1位「総合的な探究の時間などの調べ学習」、2位「課題の自己採点や添削」、3位「生成AIを活用した教材やテスト問題の活用」となった。リサーチや、自習のシーンで時短につながるような使い方をしているようだ。また、生成AIに質問をした時に返ってくる回答の扱いについては、「自分なりの解釈で情報を整えて使う」が60.8%に。それに対し、「そのまま使う」と回答した人は、13.7%にとどまる。
まだ現時点では、生成AIによる誤回答や誤情報を完全に防ぐことは難しいとされている。文部科学省による「初等中等教育段階における生成 AI の利活用に関するガイドライン」の中でも、その前提で、生徒が生成AIの性質やメリット・デメリットを理解し、情報の真偽を確かめ、自ら判断して考えることが重要だと認識できるように学校現場が促すべきと記載がある。今回の結果を見ると、高校生が、学校で学ぶ生成AIとの付き合い方を理解した上で、良い距離感でうまく活用している様子がうかがえる。
「生成AIを使いこなす力は、将来どんな場面で役立つと思いますか?」と聞くと、上位は、「効率的な情報収集や整理」のほか、「違う視点を持つためのヒントを得るために使う」、また「資料の中での表現力を高めるために使う」といった、仕事での補助ツールのような活用方法をイメージしているようだ。一方で、「生成AIを使えることで就職や進学に有利になると思う」のように、生成AIを使えること自体が強みという考え方は少数の結果になった。
▶︎今回のアンケートの詳細結果はこちら
<調査概要>
調査手法:インターネット調査
調査実施日:7月21日~7月23日
調査対象者:全国高校生男女(『スタディサプリ進路』の高校生エディター/公式LINE登録者)
有効回答数:688(男子256/女子422/無回答10)