10月20日の「世界骨粗鬆症デー」(WOD)を迎えるにあたり、ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックはトークイベント「親子で話す骨のこと」を10月2日(木)に開催。慶應義塾大学医学部整形外科学教室教授の中村雅也氏と歌手の早見優さんによるトークセッションが行われた。
早見優さん(左)と中村雅也教授(右)
10代から20代にかけて、骨密度はピークを迎えるが、生活習慣などによって骨密度は個人差がある。40代から50代にかけて女性は閉経後から骨密度は大きく低下を始め、70代以降、特に女性は骨密度が低下し、骨折のリスクが高くなる。また、20代で骨密度が低い人は高い人と比べ、40代になった際に骨密度が、より低下しやすいという報告がある。ただし、骨は高齢者だけの問題ではなく、あらゆる年代にとって大切なテーマとなる。
トークセッションでは「あなたと家族の骨のための行動習慣」に関するクイズを出題。「全身の骨に最も良い効果を与える運動はどれ」という問題が、(ア)柔軟体操、(イ)水泳、(ウ)腕立て伏せ、(エ)階段の昇り降りの4択で出されたが、正解は(エ)の階段の昇り降り。骨に刺激を与え、負荷のかかる運動が骨には効果的。かかとあげ、階段の上り下り、ジャンプなど、下半身から負荷をかける運動が骨に良いとされている。ただし、そうした運動も無理のない範囲で、日々継続できることが大切だという。
また、食事に関して「骨に良い影響を与えるバランスの取れた献立はどれ」というクイズが(ア)トースト、ヨーグルト(ジャム)、ハム、牛乳、(イ)白米、焼き鮭、ほうれん草のおひたし、豆腐の味噌汁、(ウ)雑穀ごはん、サバの干物、グリーンサラダ、緑茶の3択で出題された。正解は(イ)だがカルシウムだけでなく、ビタミンDやビタミンKなどバランス良い栄養摂取が骨に良い影響を与える。どの食材の組み合わせが骨に良いのかを知ることが大事だという、
過度なダイエットや偏った食事、学校での激しい部活動、妊娠・出産、閉経など、さまざまなライフステージやタイミングで骨密度は低下する。運動や食事に気をつけて、家族で骨について話すことが大切だとする。