共栄大学 国際経営学部 伊藤研究室(伊藤大河准教授)はこのほど、TVアニメ『邪神ちゃんドロップキック』と連携し、SNSの使い方を“10の事例を通して理解する”無料動画教材「邪神ちゃんと学ぶ!SNSとの上手な付き合い方」(全10話)を公開した。
本教材は、中学校・高等学校の「技術・家庭科(技術分野)」や「情報科」、「総合的な学習・探究の時間」などで活用できる内容で、教員向けの学習指導案例もあわせて提供している。授業の導入や振り返りにも取り入れやすく、幅広い教育現場での活用が期待される。

伊藤研究室は、ICTや生成AIなどの技術を教育現場に取り入れ、学習意欲や情報モラルを育む教材開発や教育実践に取り組んでいる。これまでにも、動画教材やVRを活用した学習支援、生成AIを用いた企画提案支援システムの研究などを進めており、今回の教材はこれまでの研究や授業実践をもとに企画された。
本教材は、SNS利用に潜むリスクを過度に強調するのではなく、キャラクターの会話を通じて“どう使えば安全で楽しいか”を考える構成となっている。シリーズ全10話は、TVアニメ『邪神ちゃんドロップキック』のキャラクター「邪神ちゃん」と「花園ゆりね」が登場し、個人情報の取り扱いや著作権、フェイクニュースなど、身近なトラブルを題材にSNSリテラシーを学びます。各話は独立しているため、授業の導入・発展・振り返りなど、目的に応じて自由に組み合わせて活用することができる。
各話独立した短編形式で、教員が教えたいテーマだけを選んで授業に組み込めるのが特徴。Webサイト上では、教材動画に加えて中学校「技術・家庭科(技術分野)」向けの学習指導案例も公開している。
今後、中学校や高等学校の授業での活用を通じて効果や課題を把握し、その結果を踏まえて教材内容の改善や新たな展開につなげていく考えだ。