河合塾は12月9日、2027年4月に岩手県一関市に新たなスタイルの広域通信制高等学校「ドルトンX学園高等学校」を開設することを発表した。
ドルトン東京学園(東京都調布市)の姉妹校として設立する同校は、「国内外の地域拠点に滞在しての探究学習とオンラインの学び」を実現する、日本初の通信制高校。
米国ミネルバ大学の教育モデルを参考としたカリキュラムを通じて、国内外各地の拠点に滞在しながら、地域課題の探究等、リアルな体験を重視した学びを提供し、広く社会に貢献する人材育成を支援することを目指している。

同校のめざす学生像は、「自らの足で探究し、破天荒に出会い、フロンティアを共創する」姿。この学生像を実現するために、米国ミネルバ大学の教育モデルを参考した。4年間で世界7都市に移り住みながら実践的・探究的に学ぶミネルバ大学の教育モデルと同様に、同校は高品質なオンライン学習と地域拠点での学習を組み合わせる。とりわけ、地域拠点に滞在しての学びは、現地現場だからこそ味わえる、五感を活用した新たな「探究」と「挑戦」を実現するものだ。

最大の特色である地域における探究学習は、高校2年次に行う。3カ月単位で最大4カ所の国内外の拠点に滞在。午前はオンラインで教科学習を、午後は地域に出てフィールドワークや探究活動に取り組む。
1年次と3年次は、一関市の本校と河合塾グループが連携協定を結んでいるNTT東日本が運営する、調布市のNTT中央研修センタに半年ずつ滞在する。1年次は探究準備や思考力、表現力、生活力の育成を、3年次は探究活動のまとめや進路準備を行う。NTT研修センタ滞在時は、同センタ内にある実証フィールド「NTT e-City Labo」での先端テクノロジーに関する学びも予定している。
