
打越文弥、本田由紀/編
大月書店
四六判 200頁
2530円
日本の大学進学率の男女差は縮小傾向であるものの、難関大学の女子の割合はいまだ低い。筆者らは全国18校の進学校に在籍する高校生男女約130名、各校の進路指導教員、一部の親を対象にインタビュー調査を実施。進学校に在籍している高校生男女の進路が、なぜ、どのように異なるのか詳しく分析した。学校間で比較するだけでなく地域ごとの違いにも着目し、進路選択のメカニズムを明らかにしてく。
当事者である高校生がどのように自分の将来を展望しながら進路を選択しているのか。親子の相互作用における男女差をはじめ、第一志望の大学を選ぶ際の男女の視点の違い、女子の「ジェンダー規範」の影響力、本やYouTube等がもたらすメディアの影響について男女それぞれに関する示唆も興味深い。
進学校では難関大学への進学という「上を目指させる進路指導」が主だが、これは全国的に進んでいる「将来の夢」「やりたいこと」を重視する教育とは必ずしも相性が良いとは言えないという。従来の進路指導は修正を迫られている。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年2月16日号掲載