
渡辺美智子/監修
バウンド/著
カンゼン
A5判 128頁
1760円
たくさんの表や数字はグラフにすることで、物事の増減や要点を一瞬で示すことができる。グラフはこのように便利だが、実は思い込みやワナも混ざっている。
同じデータでも見せ方次第で受け取る印象は大きく変わり、都合のよい部分だけが強調されていることもあるからだ。グラフは「見るだけ」ではなく「読み取る」ものであり、「正しく読む力」が大切だ。
本書はグラフの基礎知識をはじめ、深く読み解くコツ、分かりやすいグラフを作るところまで丁寧に解説。例えばグラフの注に集計期間が添えられていなければ、実際には条件が揃っていないことに気づくことができない。
読者である子供たちに問いかけながら、作り手の意図や条件のズレを見抜き、数字・ニュース・データ・視覚情報を読む力を鍛えていく。
グラフを見て自分の頭で考える力は、授業の理解を深めることにつながり、全教科の学力アップにも結びつく。さらに大人になればグラフをもとに判断する場面が今後ますます増えるだろう。そのための力をつける、一冊まるごとグラフの本。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年5月25日号掲載