さつきは、日本HPの協力のもと、電子黒板「ミライタッチ」を島根県教育委員会に導入し、同県内の複数の高校のリモート授業を支援している。このほど、その導入事例を公開した。

島根県には中山間地域・離島の高校が多く、生徒が少ないため配置される教員数が限られている。そのため、生徒の学習ニーズに合った多様な科目が開講されなかったり、生徒の進度に合わせた習熟度別の授業ができなかったりするなどの課題があった。そこで、Web会議システムを使ったリモート授業の配信テストを実施した。
しかし、カメラやモニター、マイク、スピーカーなどが汎用的な機器の組み合わせということもあり、画質や音質が安定せずに途切れたり、乱れたりすることも。特に板書が不鮮明になるケースや先生の声が途切れるようなケースでは、授業を受けている生徒の集中力が切れてしまうことも多かった。
導入したのは、「ミライタッチ + 日本HP 特別パッケージ」。ミライタッチ ChromeOS Flex搭載モデルと、マイク、カメラ、スピーカー、Zoomのアプリケーションが一体になった、オールインワンのビデオ会議ソリューション「Poly Studio X52」。

導入前は、汎用的な機器の組み合わせでリモート授業をやっていたこともあり、画質や音質が安定せずに途切れたり、乱れたりすることもあった。板書が不鮮明になるケースや先生の声が途切れるようなケースでは、生徒の集中力が切れてしまうことも多かった。しかし導入後は、リモート授業の配信は安定した運用環境になった。
教室全体をクリアに映し出すカメラや、教室後方の生徒の声も拾ってくれる高性能マイクが学習効果を高めている。また、リモート授業を配信する際に、事前の準備や授業内容に合わせたカメラワークなども先生方が自在にできるようになり、今後、生徒一人ひとりの要望に応じられる配信など、活用範囲を広げていくことが期待される。
私たちの学校では「情報」を選択している生徒20名へ向けて、「情報II」をリモート授業で受けてもらっています。20時間ぐらい授業を受けていますが、不満などの声は出ていません。画面もよく見えますし、配信先の先生とコミュニケーションも取れているようなので、問題なくリモート授業を受け入れているようです。
「情報I・II」はそもそも情報の教員が少ないこともあり、その一部を受け持っていただけるので実際に私たちの負担は大きく減っています。
リモート授業はとても品質が良く、想像していたよりも音声も映像もクリアでまったく問題ないように感じます。ただし、リモート授業独特の「間」のようなものはありますが、お互いの慣れによって解消するような気がしています。
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