公財・山田進太郎D&I財団は5月21日、高校生女子が文理選択時に理系を選択することを支援する、抽選制・返済不要の「STEM(理系)女子奨学助成金」6期目の募集を開始した。全国約500人の生徒を対象に一人当たり10万円の奨学助成金を提供する。申込締切は9月30日。
あわせて、進路指導部・奨学金担当の教員を対象に本制度の概要を説明するオンライン説明会を6月から7月にかけて実施する。
同財団は2021年の開始以来、累計約2,200人に総額約2億7,000万円を支給している。2025年に実施した慶應義塾大学との共同研究では、応募者の中で給付を受けた人は受けなかった人に比べて、STEM分野への進学確率が26.6ポイント高くなることが明らかになっており、理系進学の後押しとなったとの声も奨学生から多数寄せられているという。

日本のSTEM分野への女性の大学進学率は18.08%にとどまり、OECD諸国の中で最低水準だ。一方、OECDによるPISA2022(国際学習到達度調査)では、日本の15歳時点での女子生徒の理数系科目の学力はOECD諸国の中でトップレベルの水準にある。学力が高いにもかかわらずSTEM分野への女性の進学率が低い背景には、進路選択をめぐる構造的な要因がある。高校1-2年生で行われる文理選択でいったん文系を選ぶと理系への変更は約5%にとどまるため、文理選択の時期に「理系ありかも」と感じている女子生徒の理系進学を、いかに後押しできるかが鍵となる。
本奨学助成金は、まさにその「背中を押す」役割を担っている。「理系選択を応援している奨学金がある」ことを知ること、そして奨学生として選ばれること自体が、自身の進路選択が応援されているという実感や意欲の向上、不安解消につながり、STEM分野への進学を強く後押ししていると考えられる。
本奨学助成金は、文理選択に迷っている段階でも応募できるよう、応募から給付までのプロセスを可能な限り簡素化している。
進路指導や奨学金担当の教員向けに、本奨学助成金の概要や生徒の傾向、これまでの効果検証結果などを伝える無料オンライン説明会を実施。各回30分の説明と質疑応答など。Zoomで開催。※全回同一内容
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