授業支援クラウド「スクールタクト」を開発・提供するコードタクトは7月10日、同サービスに搭載する教育特化型のAI機能群「タクトAI」と、その開発ロードマップを発表した。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指し、教員の業務サイクル(授業前・授業中・授業後)に沿った支援を展開する。

タクトAIは、授業前(Composer)、授業中(Ensemble)、授業後(Analyze)の3つの支援領域で構成される。今夏に実装を予定している「授業中」(授業伴走支援)は、AIが子供の問いに寄り添い発想を広げるサポートを行う。
2026年秋冬に予定している「授業前」(授業設計支援)では、詳細な条件入力を行わずに教材を自動生成する「ゼロプロンプト」機能を実装し、教員の教材作成の負担を軽減する。2027年以降は「授業後」(授業改善支援)を展開。蓄積されたスタディログを可視化して授業改善に繋げるレポート機能を深める計画である。
近年普及が進む汎用AIに対し、教育現場では子供の思考機会の奪取やプロンプト入力の手間、データの取り扱いに関する懸念が指摘されている。これに対し同社は、教員が利用の可否をコントロールできる設計を採用した。また、成績情報などの機密データをAI処理環境から隔離し、入力データが再学習に利用されない設定を標準とする。子供の学齢に合わせた表現の生成や、答えを出しすぎない設計など、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)へ配慮した独自の仕様を特徴としている。