IBISは、保育現場での安全性向上と職員の負担軽減を目指し、キッズ大陸フロンタウン生田園にて園児用見守りリストバンドの実証実験を7月から開始した。実証期間は10月2日までの予定。猛暑に伴う熱中症リスクの増加や送迎バスへの置き去り事故、園外活動時の見失いといった安全管理上の課題に対し、テクノロジーを活用した現場の支援可能性を検証する。


月齢の小さい園児が2人200m以上離れていることを紫アラートが示している様子
本実証で採用されたリストバンドは、低価格かつ省電力なBluetooth Low Energy(BLE)通信を採用している。最大の特長は、近年発火事故への懸念が指摘される充電式リチウムイオン電池を避け、コイン電池を採用した点だ。省電力設計により、充電の手間をかけずにコイン電池1個で約半年間の連続駆動を実現し、教育・保育現場での実用的な運用性を高めている。
機能面では、装着した子供の体温情報をリアルタイムで取得可能。猛暑下の環境において体調変化の兆候を早期に察知し、熱中症リスクの軽減へ繋げる。
また、園外活動時に子供同士の距離が著しく離れた際のアラート通知など、バス内の置き去りや迷子の防止に向けた多角的な機能を備える。
現在、保育・教育現場では保育士ら職員の人的対応のみに頼った安全管理に限界が指摘されている。今回の取り組みは「人の見守りを置き換える」のではなく「人の見守りを支援する」仕組みとして位置づけられており、実証を通して保育士の心理的・実務的負担の軽減効果や保護者の受容性を検証する。導入コストを抑えた安全インフラとして、今後の普及が期待される。