自治体向け生成AI「QommonsAI(コモンズAI)」を展開するPolimillは、7月16日から23日にかけて、全国の自治体職員を対象とした活用研修を実施した。行政DXを推進する同社は、「導入して終わり」にさせない現場伴走型の無料研修を展開している。今回は岩手県盛岡市・紫波町、北海道豊頃町、北海道むかわ町の3事例を取り上げ、各地域での取り組みと成果を追う。


研修の様子
7月16日、岩手県盛岡市および紫波町の職員を対象にハイブリッド形式で初級研修が開催された。
現地とオンラインを合わせて約60人が参加し、議会対応などの実務に即した具体的な活用事例に強い関心が寄せられた。普段から生成AIを使う職員は3〜4割程度であったが、作成したプロンプト(指示文)のテンプレートを職員全体で共有する仕組みが紹介されると、個人の利用から組織全体での業務効率化へつなげるイメージを共有できた。

研修の様子
7月21日には北海道豊頃町で研修が行われた。町役場の正職員全体のうち約7割が参加するという関心の高さが見られ、業務効率化に向けた実践的なトレーニングが実施された。
自治体特化型AIの基本操作から実務に応用できるプロンプトの作成方法までを体系的に学ぶ機会となり、組織全体での本格的なAI活用に向けた第一歩となった。

研修の様子
7月23日、北海道むかわ町にて本庁と総合支所をオンラインで繋ぐハイブリッド形式で研修が実施された。
午前・午後合わせて約40人が参加し、3人1組のグループ形式で進行された。研修内では「もっと早く触っておけばよかった」といった声が上がったほか、普段から利用している職員が他の職員へ便利機能を自発的に教え合う場面も見られ、受講者同士で理解を深め合う活気ある場となった。
今回の研修を通じて示されたのは、単にAIの利便性を伝えるだけでなく、職員一人ひとりが業務の現場で「どう使うか」を具体的にイメージできるように支援する姿勢である。同社では今後も全国の自治体へ対面・オンラインでの伴走支援を続け、行政現場の知的資産化と業務DXの定着を目指すとしている。