アルサーガパートナーズは、全国の教職員を対象に実施した教育現場における生成AIの利用実態に関する調査結果を発表した。公式に生成AIの利用が許可されている学校では、約7割の生徒が実際に活用していることが判明。AIを使いこなす「プロンプト設計力」が学びの質を左右する一方で、生徒間の格差拡大や教員の新たな業務負担といった課題も明らかになっている。

生成AIの利用が許可されている教育現場では、生徒の69.8%が実際に生成AIを活用しており、身近な学習ツールとして定着が進む。
教員の72.3%は「プロンプト(指示文)が上手な生徒ほど学びが深まる」と実感しており、AIへの問い立てが思考プロセスに良い影響を与えていると捉えられている。

しかしその反面、教員の51.2%が生徒の学力や提出物の「質の格差が広がった」と回答した。プロンプト作成スキルの差が、そのまま学習成果の差へ直結している実態がうかがえる。

生徒のAI利用に伴い、教員の業務内容にも変化が生じている。教員が最も時間を取られている業務は「AIの使い方や指導法を自習・研究する時間」(35.1%)だった。
次いで「提出物がAIの丸写しでないかのチェック」(32.4%)や「AIの回答のファクトチェック」(32.4%)、「AIで容易に解けない課題の作成」(23.0%)が続き、確認や指導法の模索といった新たな負担が発生している。

今後の活用姿勢についても聞いている。「今後、教員の業務や生徒の学習など、教育現場における生成AI活用はどうあるべきだと思いますか?」という設問に対して、「補助的・限定的な利用」や「課題解決を行いながらの慎重な導入」を求める声が71.6%を占め、「積極導入」(20.4%)を大きく上回った。
一方で「導入すべきでない」との回答は5.2%にとどまり、多くの教員はAI排除ではなく、安全かつ効果的な運用のためのガイドラインや環境整備を望んでいることが示された。

<調査概要>
調査手法:インターネットによるアンケート調査
実施時期:2026年4月30日~5月7日
調査対象者:全国の教職員
回答数:328人