科学技術振興機構(JST)は9月4日、大学発新産業創出基金事業「ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」の第5回公募における新規採択課題3件を決定し公表した。

本プログラムは、大学等発の技術シーズを核に、社会や経済に大きなインパクトをもたらし、国際展開を含めて大きく事業成長するポテンシャルのあるディープテック・スタートアップの創出を目的としている。事業化に責任を持つ事業化推進機関と、研究開発に責任を持つ研究代表者が共同代表者となり、一体的に課題を推進するのが特徴だ。
今回の公募は2月26日から4月15日にかけて実施され、40件の応募があった。外部専門家による書類および面接審査を経て、以下の3件が採択された。
1件目は、理化学研究所とジャフコグループによる「アトピー性皮膚炎の炎症と掻痒を抑制するファーストインクラスの外用剤開発」。2件目は、慶應義塾大学と慶應イノベーション・イニシアティブによる「ドーパミンシナプス再建による運動機能回復と病勢進行抑制を目指すパーキンソン病治療薬の開発」。3件目は、九州大学とみらい創造インベストメンツによる「光パラメータ制御機構を内在するレーザー素子の実現と、時空計測用途に向けた社会実装」。
各プロジェクトは、契約等の条件が整い次第、研究開発をスタートさせる。研究開発期間は最長で2029年9月末までの3年程度を予定している。研究開発費として、直接経費で原則3億円程度(正当な理由がある場合は上限5億円)が支援され、概念実証以降のステップからグローバル市場への展開に向けた取り組みが強力に後押しされる。