福岡県筑前町(宮崎敏宏教育長)は、町内全体での教育DXの推進を目的として、毎年6月に「GIGAスクール甲子園08」を開催している。今年度は6月18日に町内の小・中各校代表7学級による公開授業を実施。自己調整の質を高める「自分で選んで自分で決める」授業づくりを共有して、生成AIの活用を積極的に推進している。

友達とのスピーチ練習の様子
小学校6年外国語授業では、自分のスピーチをよりよいものに高めていくために、児童は情報端末で録画した動画から自らの課題を把握した。さらに、個人の課題を解決するための内容・形態・方法を自ら選択して、自己調整しながら学習を進めた。
自らフィードバックしたり、他者からアドバイスをもらったりする協働的な学びを取り入れていた。その際、友達や教師だけでなく、生成AIからのフィードバックを元にスピーチをよりよいものに高めるようにした。

生成AIで作成した教材アプリ
例えば、児童Aは、生成AIにスピーチに付け足すアイデアを3つ提案してもらい、その中から1つのアイデアを教師と一緒にスピーチに加えていた。児童Bは、生成AIに発音のアドバイスをもらって、自信をつけてから、友だちにスピーチを聞いてもらって発音を修正していた。
個別最適な学習を本格的に進めるには、教員以外の伴走者が多く存在する方が個別化により対応できる。生成AIの活用は、教員以外の伴走者を増やすことにもつながっている。児童生徒に生成AIの特性や限界を理解させ、学習の伴走者として活用することが期待される。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年8月24日号掲載