明星大学は9月10日、データとAIを組織的に活用した大学運営を目指し、Microsoft Fabricを活用したデータ基盤構築の概念実証(PoC)を実施したと発表。将来的な全学展開を見据え、まずは複数のシステムやファイルにデータが分散しがちな入試関連業務を対象に検証を行った。
本実証を支援したのはハーモニープラス。同社が提供する大学向けデータ活用支援サービス「Campus Analytics」の一環として、課題整理・企画から基盤構築までの伴走支援を行った。

実証は4月から約3か月間、入試関連業務を対象に行われた。分散していた入試・高校関連データを一つの基盤に集約し、データを段階的に整形・統合する環境を構築した。これにより、その都度個別にファイルを収集・加工する必要がなくなり、共通基盤から継続的にデータを活用できる基本構成が確認された。また、Microsoft Power Appsを用いて職員向けの業務アプリを構築し、これまで手作業で行っていた集計や転記、書類作成などの業務効率化の可能性と、負担軽減への有効性を検証した。
同学は今回の成果を第一歩とし、今後はデータ基盤の活用範囲を入試にとどまらず、教学、学生支援、進路など幅広い領域へ段階的に拡大する方針だ。業務改革推進チームを中心に、情報システムチームなどとも連携する組織横断的な体制で推進していく。将来的には蓄積されたデータを横断的に活用することで、AIの導入も視野に入れたデータに基づく意思決定を支える大学運営を目指す。データ環境を整えることで、職員の負担軽減だけでなく、経験だけに頼らない判断や、よりきめ細かな学生サービスの提供へとつなげていく。