福井県立若狭高等学校は8月27日、小学館集英社プロダクション(ShoPro)およびネットアドバンスと三者連携協定を締結した。同校が進めてきた教科学習と探究学習を組み合わせた教育実践のノウハウを基に、全国の学校現場で活用できる教材や授業プログラムの共同開発・研究に取り組む。

調印式の様子(左から)小学館集英社プロダクション・上根邦靖氏、若狭高等学校・渡邉久暢校長、ネットアドバンス・大和田啓太氏
今回の協定に基づき、ネットアドバンスは総合学習支援ツール「ジャパンナレッジSchool」を通じて、辞書や事典など約1,000冊の信頼できる情報インフラを提供する。一方、ShoProは教育コンテンツ開発のノウハウを生かし、学校と実社会をつなぐ教材作成や授業手法の研究を支援する。
同校は、ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』のモデルとなった「宇宙食サバ缶」の開発など、地域の資源を生かした探究学習で注目を集めてきた。今後は、教員による定期的な意見交換や生徒への意識調査などを通じてサービスの改善に協力し、授業で生まれた成果を「ジャパンナレッジSchool」などを通して全国へ発信していく方針だ。
同校の渡邉久暢校長は「『若狭高校だからできる教育』ではなく、日々の試行錯誤から生まれた成果を広く教育現場へ還元したい。企業の専門性やネットワークと学校の実践知を結びつけ、多くの生徒の学びにつなげたい」と抱負を述べた。
文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受ける同校は、今後も社会に開かれた教育課程の実現を進め、地域と世界をつなぐグローカルな学びの創出を目指す。