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学校施設

学校給食は食育の教材【第20回】新年度へ向けて<引き継ぎ>

2016年3月21日
連載

課題再試行と評価を通じ次年度計画を

七草の行事食
3月には、赤飯などで卒業祝い給食

まもなく新年度を迎えますが、組織の改変やメンバーの異動などもあることでしょう。異動が決まっている人にとっては「引き継ぎ」の準備も大切な仕事の一つですね。次に来る人のために何を残し、伝えたらよいのでしょうか。栄養士の仕事に限らず、校内での分掌や体制についても伝えることが大切だと感じています。

1、前年度の給食献立

児童生徒の嗜好や学年の残食傾向を含め、献立計画やコンセプトを伝えましょう。どんな思いで献立作り・給食づくりをしてきたかなど、重くならない程度にすることも必要です。

2、給食室(調理室)の様子

調理員の経験年数や調理技術、人間関係など、また、それぞれの得意料理(任せて安心な調理形態等)。

例えば「Aさんは、煮物を作らせたら天下一品。煮崩れなし」などと具体的に伝えてあげると参考になり、給食室とのコミュニケーションを図るために役立つと思います。

3、給食業者一覧・連絡先・担当者名

注文方法や支払い方法と注意事項等。地域の小売店を活用するよう自治体からの要請があるところは、例えば青果店・精肉店など各2軒ずつ取引していることも多いと思いますので、それぞれのお店の特徴を知らせることは重要となります。

4、前年度の給食会計

出納簿を含めた会計処理方法と収支内訳や仕事分担について。最重要課題は、決算報告です。給食費の未納徴収や支払いが4月にまたがることもあるので、仮決算報告をして、正式な報告は後任にお願いすることもあると思います。

栄養士個人で行うことではないので、3月末までの収支は給食主任に確認してもらい、管理職の承認を得ておくべきでしょう。

5、給食室の備品リスト

故障や事故時の連絡先やシミュレーションを含め明示。あわせて、給食室図面(設計図)、または、電気・ガス・水道などのメーターや元栓の位置などを明記した図面があると便利です。
ボイラーの故障や、熱風保管庫の運転不良などが予期せぬ時に起こるのが給食室です。調理作業で手いっぱいの調理師さんは対処できないので、即座の対応を余儀なくされます。そんな時必要なのが、これらの情報です。

6、校内組織と給食関係部署とのかかわり

給食指導(食育推進チーム含む)・給食事務の分担やメンバーおよび、活動内容・学校評価(年度末反省)で検討されたことや改善事項は、きちんと申し送りしましょう。「人が変わったから知りません」というのは、あってはならないことだと思います。

7、食育年間計画

具体的な食育活動や「食に関する指導」の内容や指導案など。資料はできるだけ残してあげるのが親切でしょう。

8、年度初めの仕事

例えば、入学式の係分担や給食用品(給食白衣等を含む)の配布、家庭用給食献立表の印刷配布等。異動時は、荷物整理などに時間を割かれます。前日出勤日に様々な情報が入ることと思いますが、最小限の仕事内容は伝えてあげましょう。

経験年数のある方が後任者であれば、あまり事細かに引き継ぎをすると、押しつけがましい印象となりかねません。自分のやってきたことを受け継いでほしい気持ちはわかりますが、新しい風を吹かせてもらうのも学校にとってプラスになることだと思います。

一方で、新卒者や他の自治体から転入してきた場合は、本人も学校も大変です。早く慣れてもらうために、自治体や校内の給食運営体制システムから伝える必要があるかもしれません。困ったときの問い合わせ先や、頼りになる人物の連絡先を伝えてあげること、そしてその本人にも了解を得ておくことが大切です。もちろん、引き継ぐ自分への問い合わせも寛大に受け入れる旨を伝えてあげましょう。

新しい気持ちで、新年度をスタートできることを願っています。

 


大留光子=昭和53年より東京都内4区を経て平成21年度に栄養教諭として江戸川区に勤務。25年3月退職。現在は、学校給食研究改善協会調理講師の他、学校給食Web(www.okayu.biz/)」のディレクターを務める。

【2016年3月21日号】

学校給食は食育の教材

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