回答者:藤田利江(大和市教育委員会教育部指導室学校図書館スーパーバイザー)
学校図書館は、「学習センター」「情報センター」としての役割も担っています。児童生徒が学習するために必要な情報は、常に整備しておきたいものです。図書以外の情報として、手軽に用意できるものが「情報ファイル」です。
情報ファイルとは、冊子やパンフレット、リーフレット、写真、地図、インターネット上の情報など、学習に活用できる情報を一定の体系に従って分類し、保存、収納したものです。これらは、駅や役所など身近な場所で入手できるので、収集も比較的簡単にできます。最近のことが分かる、地域に密着した情報がある、経費があまりかからないものが多いといった利点があります。
学習の資料となる新聞の切り抜きは特に便利です。学習内容にあった記事を切り抜き、八つ切り画用紙半分の大きさに貼ります。その時、画用紙には件名や見出しをつけます。合わせてその記事の年月日、新聞名も記載します。件名は「地球温暖化」「点字」「伝統文化」など学習内容に合わせて付与します(「情報ファイルの組織化」全国学校図書館協議会刊参照)。
集めた情報ファイルは図書館内に「学習コーナー」などを設けて書架や棚に並べたり、展示や掲示したりすると良いでしょう。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2013年8月19日号掲載