工学院大学附属中学校・高等学校(東京都)と杏林大学(東京都)はこのほど、中学・高校教育と大学教育の相互の活性化を図るため、中高大連携事業に関する協定を締結した。
本協定に基づき、同学の保健学部、総合政策学部、外国語学部による出張講座等を実施し、情報交換を積極的に進め中高大連携を深める。
両者は、 毎年多くの工学院大附属高校の生徒が杏林大学を受験・進学するなどこれまでも繋がりがあったことから、双方の教育資源を有効に活用し、更に中高大連携の取り組みを発展させる目的で、協定の締結に至った。
同学の渡邊卓学長は、「工学院大学附属中学校・高等学校の母体である工学院大学は理工系を専門とし、杏林大学の専門は文系、医療系だ。得意分野が異なり、お互いを補完する良きパートナーと言える。今回は中学校を含めた連携であり、他のモデルとなる成果を期待している。」と展望した。
同校の中野由章校長は「本校は理工系大学の附属校だが、医療系や文系を志願する生徒もいる。グローバル教育に特化した学びを高校在学中から受ける者もおり、杏林大学の教育内容と親和性がある。この協定を機に、ぜひ、医療・保健系や文系の本物、神髄に触れる場を生徒たちに提供できるよう、一緒に頑張っていきたい」と抱負を語った。
今後は、杏林大学保健学部、総合政策学部、外国語学部による出張講座等により、情報交換を積極的に進め中高大連携を深める。