東京書籍と一社・教育のための科学研究所は、同研究所が提供する「リーディングスキルテスト」(以下、RST)を、東京書籍が提供する評価と学びのサポートシステム「マイアセス」上で受検し、結果を閲覧できるサービス「RST-マイアセス連携版」を開始した。
RST結果帳票「マイカルテ」
マイアセスは、東京書籍が提供する「調査」「結果閲覧・分析」「学習・指導」のサイクルに沿って、蓄積されたデータから効率的な指導と学習をサポートする、評価と学びのサポートシステム。
RSTは、教科書や新聞など、知識や情報を伝達するために書かれた文書の意味を正確にとらえる力(シン読解力)を測定・診断するツール。読解プロセスごとに6つのタイプから構成されており、それぞれのタイプで読解の能力値を診断できる。
RST結果帳票「学校カルテ」
連携版では、東京書籍の販売ルートやマイアセスのID(total ID)を利用できるため、学校・教育委員会がRSTの受検を申し込む際の手続き、および、受検する児童生徒のID入力作業の負担が軽減される。
また、受検結果はマイアセスのフォーマットにあわせて表示されるため、レーダーチャートを用いた問題タイプ別の能力値比較や、教育委員会資料の無償提供が加わる。児童生徒の読解力の傾向がより詳細につかめ、授業改善をさらに進めることができる。
連携版では、今後データ連携をより強化し、東京書籍が提供する標準学力調査や総合質問紙調査i-check、タブドリLive!(デジタルドリル教材)の学習履歴とRSTとのクロス集計を提供するなど、シン読解力と他の学力との相関を探れるような機能を盛り込むことも企画している。これらの連携強化により、読解力は高いのに学力が発揮できていない「アンダーアチーバー」や、その逆の「オーバーアチーバー」を発見できるようになるという。