東京農業大学第三高等学校(埼玉県)はこのほど、視聴覚室をリニューアルし、学生の主体的な学習を支援する空間「ラーニング・コモンズ」を新設した。空間設計を担当したのはオンワードコーポレートデザイン。
ラーニング・コモンズとは、一般的に授業の課題や各自の主体的な取り組みなど、仲間と話し合いながら学習することができる、学び合いの場のこと。近年では、アクティブ・ラーニングの義務化によって需要が高まっている。
同校のラーニング・コモンズは、生徒が自由に集まってグループ学習や自習、友達とのコミュニケーションなど幅広い用途での使用を目指している。目的に合わせて、同社が木目調を基本にしたカフェのようなリラックスできる空間設計を行った。同校のイメージカラーであるグリーンをアクセントに使用し、机や椅子を動かして様々なコミュニケーションの在り方に対応できるよう、空間の可変性を高めている。
今回のリニューアルにより廃棄対象になっていた改修前の教室で使用していたカーテンを、捨てずにアップサイクルし、ラーニング・コモンズの室名のサインを製作した。
同校のオリジナルラーニング・コモンズとして、生徒が気軽に集まれる学校生活の中心的な空間になるようにという想いを込めて、同校のマスコットであるコアラとラウンジを掛け合わせて「コアラウンジ(CORE LOUNGE)」と名付けた。