岡山県は、県教委が主導する「生成AIを活用した学びのサイクル実証事業業務」のもと、県内3校の公立中学校生徒697人と教職員87人を対象に、学校向け生成AIクラウド「スタディポケット」を実証導入した。6月よりサービス運用を開始し、提供元のスタディポケットが各校の教職員及び生徒を対象とした操作研修等のサポートを実施している。
今回、実証導入しているのは、真庭市立勝山中学校、早島町立早島中学校、奈義町立奈義中学校の3校。
岡山県では、授業及び家庭学習において、生徒の資質・能力等に応じて対話的に学習を促す生成AIアプリを効果的に活用する場を教員が設定することにより、生徒が学校の学びと家庭での学びを連動させ、情報活用能力及び自己調整力が向上することを目的としている。
スタディポケットは、学校現場のために開発された生成AIの統合クラウドサービス。教職員向け製品の「スタディポケット for TEACHER」、生徒向け製品の「スタディポケット for STUDENT」の2種類を展開。生徒向けには、直接的に答えを教えない「探究チャット」やそのほか学習に使えるテンプレート、教職員向けには、豊富な校務支援のテンプレートを数十種類プリセットしており、また自由に作成、校内で共有するなど、使いやすいようにカスタマイズすることも可能。
【生徒版の画面イメージ】
すぐには答えを教えない「探究チャット」など、学習場面で活用できる機能を搭載
【教職員版の画面イメージ】
学校現場の業務に特化した校務・教務のテンプレートを数十種類搭載