公財・博報堂教育財団の調査研究機関であるこども研究所が小学4年生~中学3年生を対象に実施した調査で、「授業や宿題で動画を見ることがある」が7割、「宿題をタブレットで提出することがある」が6割など、学校教育においてデジタル化が着実に進んでいる様子が明らかになった。
いま通っている学校にあてはまるものを聞いたところ、 「授業や宿題で動画を見ることがある」(68.7%)、「宿題をタブレットで提出することがある」(62.7%)、 「クラスの連絡がオンラインでくる」(60.3%)など、学校教育や学校生活においてデジタル化が着実に進んでいる様子がうかがえた。
また、「プログラミングの授業がある/あった」(50.3%)、「授業で生成AIを使ったことがある」(20.4%)と、新たなデジタルスキル習得に向けた授業の導入が進みつつある。
小学生/中学生別で見ると、小学生は中学生より「教室にプロジェクターがあって、毎日使っている」が8.7ポイント高い。
子供と保護者に同じ項目で聞いた「学校への意見」で、デジタル関連の項目を見ると、保護者は「文章を書くときは、手書きがいい」が57.3%で過半数となったのに対して、子供は「文章を書くときは、キーボード入力がいい」が43.8%で、「手書きがいい」(30.8%)を上回った。
また、保護者は「紙の教科書がいい」が60.7%で過半数となったのに対して、子供は「紙の教科書がいい」が39.9%、「デジタルの教科書がいい」が34.8%と両者が拮抗する結果となり、デジタル化に対する子供と保護者の意識差が見られた。
その他に、2つの項目で子供と保護者の意見が逆転している。
「テストはあったほうがいい/ないほうがいい」の比較では、子供は「ないほうがいい」のほうが高いのに対して、保護者は「あったほうがいい」のほうが高い。また、「みんなと同じことを勉強したい/自分の好きなことを勉強したい」の比較では、子供は「自分の好きなこと」のほうが高いのに対して、保護者は「みんなと同じこと」のほうが高くなった。
<調査概要>
調査手法:インターネット調査
調査実施日:7月13日(日)
調査対象者:全国の小学4年生~中学3年生とその保護者
有効回答数:子供1,200/保護者1,200