日本財団はスポーツやアスリートの力を活用して社会貢献活動を推進するプロジェクト「HEROs〜Sportsmanship for the future〜」(以下、HEROs)の一環として、社会貢献活動のロールモデルを表彰する「HEROs AWARD 2025」を実施。第9回目となる今回、(公財)日本サッカー協会(JFA)とソフトバンクの受賞が決定した。なお、すでに受賞が決まっている大相撲の元横綱・白鵬翔さんやフェンシング元日本代表の池田めぐみさんと合わせて、授賞式を12月に都内で開催する予定。

写真左:JFAの被災地復興支援活動、写真右:ソフトバンクのAIスマートコーチを使った取組
HEROsはアスリートによる社会貢献活動を促進することで、スポーツでつながる一般の人の関心や行動喚起を促し、社会課題解決の輪を広げていくことを目的に2017年に開始。その一環として実施している「HEROs AWARD」では、これまでに元プロ野球選手の和田毅氏やサッカー元日本代表の本田圭佑氏、プロボクシングの那須川天心氏、プロバスケットボールチームの千葉ジェッツふなばし、そして日本プロ野球選手会など、計41のアスリート・団体を表彰してきた。
第9回「HEROs AWARD 2025」では団体・企業の受賞者として、JFAの全国各地のサッカー協会と連携した被災地の復興・復旧を図る取組「47都道府県のサッカー協会が連携し、サッカーを通じて被災地に希望の灯りをともす被災地復興支援活動」と、ソフトバンクによるスポーツ教育の地域格差解消と次世代の担い手育成に向けた取組「テクノロジーの力によってスポーツ教育の幅を広げる『AIスマートコーチ』プロジェクト」の受賞が決定した。
<HEROs AWARD 2025 受賞プロジェクト>(敬称略)
【公益財団法人日本サッカー協会(JFA)】
「47都道府県のサッカー協会が連携。サッカーを通じて被災地に希望の灯りをともす。」
https://www.jfa.jp/social_action_programme/relief_efforts/

取り組む社会課題:能登半島地震、東⽇本⼤震災、熊本地震、集中豪雨など日本の
さまざまな災害に対し、47都道府県のサッカー協会で連携し、復興・復旧に取り組む。
ビジョン:JFAの理念のもと、サッカーを通じて人々の心身に安全と健康をもたらし、
サッカーを安心して楽しむ環境をつくる。
目標/ミッション:子供たちのこころケアを中心に、スポーツ機会を奪われた子供たち
へのスポーツ支援などを通じて災害時のストレス緩和し、子供たちが将来へ希望や夢を
持てる環境づくりを目指す。
事業内容:
〇被災地域における子供たちのこころの支援(スポーツ交流や用具提供等)
〇被災地域で必要とされる支援物資の提供
〇被災地域及び避難先でのチームの交通費や会場費の補助
〇上記各種支援及び被災地の復興につながるクラウドファンディングやサッカー
ファミリー復興支援金募金の実施など
活動の成果:能登半島地震発災後から2025年6月までに計153回、のべ1万2495人
もの子供たちにケアを能登半島で実施。のべ574人ものアスリートが訪問活動に参加。
さらにJFAサッカーファミリー復興支援金として全国から募った募金は8700万円を
超える金額にのぼり経済的支援・被災者たちの心のケアの両面から被災地を支え続けた。
【ソフトバンク株式会社】
「スポーツ教育にテクノロジーの⼒を。『AIスマートコーチ』プロジェクト」
https://stn.mb.softbank.jp/r1l4I

取り組む社会課題:
〇部活動・体育における指導者不足
〇地域における教育格差
ビジョン:テクノロジーでスポーツ教育の機会格差を解消し、子供たちの
主体的・協働的な学びを支える。
目標/ミッション:AI骨格解析などで自分の動きとプロの手本動画を比較し、
スキル向上と主体的学習をサポートするスポーツ練習アプリの提供を通して、
地域や指導者の格差解消に貢献する。
事業内容:
〇デジタル指導サービスの提供
〇動画コンテンツ配信
〇地域・教育格差解消の取組
〇教育・部活動・イベント活用促進
〇スポーツ技術・スキル向上支援
活動の成果:現在、各自治体や学校で導入が進んでいる。体育の授業や部活動で活用
され、「体育が楽しくなった」と主体的に学ぶ姿勢と笑顔が教育現場に広がっている。