アルサーガパートナーズは、千代田区立九段中等教育学校(東京都)の1年生を本社に招き、同校に導入している校内生成AIツール「otomotto」(オトモット)を活用したワークショップを10月31日に実施。このほど、その実施レポートを公開した。
同校では今年2月より、校内専用の生成AI「otomotto」を導入しており、開発は同社が担当している。10月からは、学校現場の声をもとに進化させた教育生成AI「AI+Me(アイミー)」が、千代田区立の全小中学校に導入されている。

otomottoは、は校内限定で安全に利用できる、生成AIの学習支援ツール。未成年の利用が中心となる学校教育においても安心して活用できるよう、セキュリティに配慮した環境で運用されており、外部との通信を制限した安全な運用が可能。生成AIのリスクへの懸念を払拭しつつ、教育現場でも実用的に導入できる点が特長となっている。
さらに、複数の大規模言語モデル(LLM)から目的に応じて選択が可能で、チャット機能や画像生成も自由に行える。また、生徒や教員が独自のプロンプトを作成・共有できる機能や、独自のコンテンツフィルター、さらには科目ごとの教科書データ等と連携し、AIと対話しながら出力を得る機能など、多様な教育支援機能を備えている。
今回のワークショップは、「AIとDXの世界を体験しよう!otomottoの“新しい機能”を考える」をテーマに実施された。ワークショップは、①DXとAIについて学ぶ、②otomottoによるAI体験、③otomottoの「新しい機能」の考案という3つのセクションで構成。
まずはDXの定義を改めて学習。このワークショップにおいては、DXを「デジタル技術を活用し、製品、サービス、ビジネスモデル、そして企業文化や組織を根底から変革していくこと」と定義している。中学生にとって身近な例として、スマートフォンでのチャットや交通系ICカード、セルフ会計レジ、そしてotomottoもDXの事例として紹介した。
2つ目のセクションでは、生徒たちが実際にotomottoを操作し、AI体験を行った。この体験は、AIが単に正解を教えるだけでなく、多角的にユーザーをサポートする存在であることを再認識することが目的。
具体的には、勉強のアシスタントとして英単語の覚え方を尋ねたり、先生を笑わせるダジャレを考えたり、さらには真剣な悩みを相談したり、その場で操作してアウトプットを行った。この体験を通じて、AIは使い方次第で「自分の味方」になり得るという理解を深めた。
また、従来のAIと生成AIの違いについても説明。従来のAIが検索結果から該当箇所を示すのに対し、生成AIは膨大なデータから回答を作成し、独自の情報を出力できるといった仕組みについても学んだ。
3つ目のセクションでは、「AIをフル活用してotomottoの新しい機能を考えよう!」といった実践的なアイデア発想の時間となった。本セクションでは、日頃より実際にotomottoを使っている生徒たちのアイデアが、将来的に実装される可能性を秘めているという期待のもと、生徒たちは意欲的に取り組んだ。

「あったらいいな」と思う機能のアイデアのタネを見つける→AIからヒントや新しい視点を得ることを目的とし、otomottoに質問→チームメンバーに自分のアイデアをアウトプットの3ステップで、新しい機能考案に取り組む生徒ら
【ワークショップで出たアイデアの一例】