コニカミノルタジャパンは1月21日、文部科学省「生成AIの活用を通じた教育課題の解決・教育DXの加速 『学びの充実など教育課題の解決に向けた教育分野特化の生成AIの実証研究事業』(2024年度補正予算事業)」において、テーマⅰ「個別最適・協働的な学びの深化の実現」の実証事業者として採択されたと発表。
本実証事業は、多様な子供たちの状況に対応し、個別最適・協働的な学びを実現することが求められる中、それに対する生成AIの活用可能性を整理・検証し、教育分野に特化した生成AIのモデル・サービスの開発等を通じて、課題解決の可能性を検証するもの。
同社は現在、吉岡町立吉岡中学校(群馬県)、箕面市立彩都の丘学園(大阪府)と、教員の専門性を踏まえた授業計画力の向上による児童生徒の学びの深化の実現に向け、生成AIを活用した授業づくりの実証研究に取り組んでいる。
昨今、教育現場では、個々の教員が質の高い授業を提供できる環境づくりや、指導力を継続的に高めていくための仕組みづくりが求められている。これらの課題に対し、同社は「授業づくりパートナー」として、学習指導要領や児童生徒の学習データ、学校や教職員に関する独自のデータを活用した生成AIとの対話を通じて、教員の授業計画力・専門性の向上を支援する可能性を検証する。また教員の授業づくりにおける負担を軽減するだけでなく、目的の明確な授業の実施によって、児童生徒が楽しく前向きに学びを深められる環境の実現を目指す。
吉岡町では「HiBALIプラン」を掲げ、自ら考え行動できる子供たちの育成を目指しています。その中心にあるのは、先生が決まった内容を「こなす」授業から、子供たちと共に学びを「創造する」授業への転換です。授業づくりは本来、先生にとって最もクリエイティブな仕事です。本実証事業では、先生が生成AIをパートナーとして迎えることで、学習指導要領をベースにしつつも、先生ご自身の強みや子供たちの実態を柔軟に掛け合わせ、先生と子供たちに合った授業をデザインします。先生が一方的に教えるのではなく、ICTも活用しながら子供たちと一緒になって問いを立て、解決していく。先生自身がクリエイティブに授業づくりを楽しみ、そのワクワク感が子供たちの深い学びへとつながる、そんな新しい授業の形を本気で実現していきます。
授業改善や新たな授業づくりにおいては、教員が多岐にわたる知識・情報、そしてこれまでの経験を総合的に統合する必要があり、その上で指導案へと具体的に落とし込む作業は、難易度が高いという課題があります。また、子どもたち一人ひとりの学習データや、膨大な数の教材・教育リソースの中から、最適な組み合わせや活用パターンを見出し、それを指導案に反映させる余地が大きいことも、現場の教育課題として挙げられます。
こうした課題の解決に向けて、生成AI技術をどのように教育分野に特化させ、効果的かつ有効な指導案作成の支援を実現できるのかが重要な論点となります。生成AIが、教員の指導案作成における情報収集や整理、教材の選定、学習活動の提案などをサポートすることで、教員の負担を大幅に軽減しつつ、授業設計そのものの質や創造性を高めることが期待されます。
文部科学省「学びの充実など教育課題の解決に向けた教育分野特化の⽣成AIの実証研究事業」