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岡山大、岡山県立倉敷青陵高校でロボット×生成AIによる対話型美術鑑賞授業を実施~中澤篤志研究室のファシリテートシステムを活用

2026年2月18日

岡山大学の学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の中澤篤志教授の研究室(中澤研究室)は1月16日、岡山県立倉敷青陵高等学校と連携し、ロボットと生成AIを組み合わせたファシリテートシステムを活用した美術鑑賞授業を、同校にて実施した。本授業は、同校の1年生を対象とした芸術選択科目「美術Ⅰ」の通常授業として行われ、美術選択者20人が参加した。

 

グループでAIロボットとの対話を重ねながら鑑賞を行った

 

■AIロボットが鑑賞の進行役に

授業で活用した対話型鑑賞システムは、中澤研究室が研究・開発を進めているファシリテートシステムで、鑑賞の進行役としてAIロボットが問いかけを行うことで、生徒同士の対話を促し、多様な視点から作品理解を深めることを狙いとしている。

授業では、生徒が事前に作成した「大原美術館鑑賞レポート」の内容をAIに反映させることで、生徒のこれまでの学びを踏まえた対話が可能となった。鑑賞対象には、大原美術館所蔵作品が選ばれ、 Google Arts & Culture の高精細画像を用いて、4人1組のグループ活動が行われた。

 

■絵画の実物を題材にシステムと対話

児島虎次郎『欄干に寄れる少女像』を題材に、全体で対話する様子

授業は5・6時間目の計110分で実施し、はじめに中澤教授より研究内容やシステムの概要について説明が行われた。

その後、対話練習として、倉敷青陵高等学校が所有する児島虎次郎の絵画『欄干に寄れる少女像』の実物を題材に、全体でシステムとの対話を行った。

続いて、各班に分かれて複数の作品についてAIロボットとの対話を重ねながら鑑賞を進め、最後に講評と振り返りが行われた。

 

■AIロボットの介在が鑑賞の深まりを支援

中澤教授は、「生成AIとロボットが介在することで、人間同士の対話とは異なる問いが生まれ、鑑賞の深まりを支援できる可能性が示された」と、本授業の研究的意義について述べた。また、教育現場における新たなICT活用の可能性にも言及した。倉敷青陵高等学校の西川紗絵子教諭からは、「生徒が自分の考えを安心して言葉にし、他者の視点を取り入れながら思考を広げていく姿が印象的だった」と、授業を通じた学びの深まりが評価された。

参加した生徒からは、「自分一人では気づけなかった視点から作品を見ることができた」「AIが肯定的に受け止めてくれるため、安心して意見を述べることができた」といった声があがった。また、ロボットの自然な相づちや仕草に対し、「人と対話しているような新鮮な体験だった」と、親しみやすさを評価する反応も見られたという。

 

■大学の研究成果を教育現場につなぐ

本取組は、大学の研究成果を教育現場へとつなぐ試みとして実施したもの。企画・実施にあたっては、同学の連携活動を支える「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」を通じて、関係者間で趣旨を共有し、連絡調整を行った。

同学では今後も、大学の研究成果を教育現場へとつなげ、先端技術を活用した新たな学びの創出に取り組むとしている。

 

岡山県立倉敷青陵高等学校

岡山大学

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最新号見本2026年02月17日更新
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