上智大学と三谷商事は、学習ログの活用による学生支援の高度化を目的とした共同研究を4月から開始する。本研究では、同社が開発した学習分析システム「CampusLA」を活用し、学生の学習時間の推定および必修科目におけるドロップアウト(履修放棄・単位未修得)を防ぐための早期支援が、学習成果にどのような影響を与えるかを検証する。

近年、高等教育機関では、学習ログ(学習時間、教材閲覧、課題提出状況、テスト履歴等)を活用し、学生のつまずきを早期に把握して必要な支援につなげる取り組みが求められている。しかし、その判断基準となる学習行動データの取得や分析には専門的な仕組みが必要とされ、十分に活用しきれていないケースも少なくないという。
こうした状況を踏まえ、両者は、学習ログを精緻に可視化・分析できる環境を活用し、学生支援に資する効果的なデータ活用方法の確立を目的とした共同研究を実施することにした。
今回の共同研究では、学習時間の推定方法および、必修科目におけるドロップアウト防止のための早期介入が、学修成果に及ぼす影響を検証する。
LMSログ、資料閲覧、課題提出、テスト回答時間等の行動データを用い、学習時間推定の精度向上を図る。
学習時間や提出状況、テスト結果など複数の指標を組み合わせ、リスクの高い学生の早期把握を試みる。
教員によるメッセージ送信や面談案内等の支援を実施し、介入前後における学生の行動変容や学修成果の変化を検証する。
4月より1年間の試験運用およびデータ分析を実施し、その成果について学会発表や報告書の形で発信する。